クレイアニメ | アマヤドリ

クレイアニメ

クレイアニメ作家の尾崎夫沙子さんのことをやっているTVを観た。
以前からちょっと興味があった「タルピー」などの粘土アニメ。どんな方が、どんな風に創っているんだろうと前から興味があったし粘土アニメのメイキングなんて面白いに決まってる、とわくわくしながら。

尾崎さんは今イタリアで活躍している。イタリアでは子供にもサインをねだられるくらいに大人気なのだ。すごい。

粘土がある形からある形へ変化していく。観る側はその変化の中にストーリーを感じ、イメージを膨らませる。指の跡がついたようなその粘土の変化は一瞬一瞬が色んな表情で、目を離すことが出来ない。もうただ眺めていても雲をみているようで楽しいし、次は何が生まれるんだろうと考えながらみても楽しい。
1秒間に25コマもの動きが必要なんだそうだ。それを一つ一つ手で動かしてはパソコンに取り込み、動かしては取り込み…出来上がった映像を見ておかしかったらまた崩してやり直し…本当に途方もない作業だ。でもそのひとコマの表情も妥協しない。自分の感覚を出し惜しみなくフルにそこにのせる。これはアートだなあ、と思った。

素敵なものを創っている人は、やっぱり素敵だ。生きることが楽しいみたい。何も捨てたりせずにがしがし歩いてるかんじ。それが残らず彼女の才能にくっついて、ものに表れている。
粘土で創ったそのものが何をいいたいのか何を表現したいのかをちゃんと聞き取って、それを表してあげるのが自分の仕事なんだ、と尾崎さんは言う。それは振付や、演じる時の大事なことととても似ている。創ること、表現することなのだから似ていて当然なのだけれど改めてはっとさせられた。表そうとか作って入れ込もうとしない。ちゃんと耳を澄ませて生まれてくるものを感じること。うん、分かる。その会話みたいな作業が新たな表情を生む。

なんだかとても憧れた。
笑った表情を作るときには口元が微笑んでいる尾崎さんに。
セリフがなく、創ったらあとは委ねるその作品に。
こんなお仕事が出来たらいいな…。それにはちゃんと美術の勉強もしなければいけないけれど。


尾崎さんは、生き物は全部土に還るでしょう、と言った。その土を使って何かを創り、壊し、また創る。それは生きる循環と同じなのだ、と。