深呼吸 | アマヤドリ

深呼吸

環境に慣れちゃって手に入っちゃうと欲はどんどん深くなる。
お風呂に入ってひとり、水を眺めながら待てよ、と呼び止める。ろうとみたいに出口が狭くなってぎゅうぎゅうになってしまったら元のもくあみなんだから。
でも少し、また気付いたことがあった。
たぶん私は少しだけあきらめたのだ。べったり(心の中で)甘えたり全部任せたり壁を取り払おうとすることを。
ほんの少しだけ。
それで心を軽くすることができたのだ。
それが私の感じた解放感。
だから少しだけ浮き足立っていたのだ。じっくり立ち止まって考えたらかなしいことをどこかで知っていたからかもしれない。
だからといってこれは後ろ向きな諦めじゃない。今は取り敢えず、なのだ。完全に死んでしまったのではなくて待っていてね、とやんわり押し止めているだけ。いつでも解放できるところにそれはいる。
そんな風に気持ちを薄めることが恐かったけれど…私が失わないように大切に手のひらに握っていたものだったから。だけど芯にある想いを確認できただけで、あの時はよかった。難しいことは考えず、ただそう感じたから。知らずに足はむかっていたから。
何も否定したり悲観することはない。
しなやかに行こう。
いつだって望むものは今の私にある。気付くのが遅いだけで。