迷宮に棲む | アマヤドリ

迷宮に棲む

全部が繋がっていて
時は縮まったりのびたりする
平気で忘れたり
ずうっと覚えていたり
変化したり
綿に包まれたり
くっきり輪郭を持ったり

いつもの私はとっくにその迷宮から忘れられてしまったけれど
糸を放した風船のように
その空気を吸いに上昇することがある
ほんのたまに

逆さまに何も零れず
あるその迷宮に
私は
旅をしにゆこう
あなたたちのいる処に
目覚めぬまま
眠りの中でだけ
そこにいくことを許して

そっと額を寄せて
あなたの棲む処に
私を連れていって
瞳にうつるものをみせて

時がくるまでは