グアム3日目③ | アマヤドリ

グアム3日目③

船は少しまた移動してポイントにくる。そこでしばらく止まり、シュノーケリング体験をする。
友達はやっぱりやれないので、初めひとりで潜るのは寂しく思えて断わろうとした。
だけどみんなあんまり楽しそうに海に入ってゆくのでやっぱりやることにする。
足ヒレをつけて、メガネと口に咥えるやつを付けて貰って海へ。
あったかい。綺麗な水。
ソーセージを貰い、これを魚にやるんだよ、と教えてもらう。
カップルたちは気にならなくなる。
顔を水につけて息をしようとするができない。心臓がどきどきしちゃって、慌てちゃう。
そう、私、水が苦手なのだ。ずっと気づかなかったけれど、息継ぎも上手じゃないみたい。水の中で息が吐けないからだんだん空気が吸えなくなって苦しくなってしまう。だから25mくらいなら息継ぎしないで泳いじゃう。お風呂の時にもシャワーを頭から浴びていると冷静に呼吸をすることができない。なぜか鼓動が激しくなる。
そんなわけで顔に水がついた状態で呼吸をすることに慣れるまで少し時間がかかった。
でもそれに慣れたら最高だった。
沢山の魚達は私の手から餌を食べる。遥か底まで見えるあおい世界。あの水族館で見た水中が今は何も隔てることなく目の前にある。
すごいきれい…ともうそんな普通の感想しか出てこない。ずっとそれをつぶやきながらくまなくそれを目に焼き付けようとする。
きっと水中だから誰にも聞こえないと思っていたそのつぶやきは、シュノーケリングの咥えてる筒から全部漏れていたのだろう。ちょっと恥ずかしいかもしれない。
底に潜りたいくらい綺麗。しかしライフジャケットを着せられてしまったので潜る事が出来ない。
近くの男の子が3mくらい潜ってまた戻ってきていて羨ましかった。
ちょっとでも水中に潜って水面を見てみたかった。でもいくらばたばたしてもラッコみたいに仰向けになることしか出来なくてやっぱり沈む事はできなかった。
そんな私の様子を友達が船から写真に撮ってくれた。
なんだかお尻ばっかりぷかぷか浮いていて変。

水面近くを5匹でずっと泳いでいるあおい魚が綺麗だった。
小さい熱帯魚に混ざって大きい魚が1匹だけいた。足ひれがついている私はそれを一生懸命おいかけた。
なかなか上がりたくなかった。
船から上がる時に、またマーク・ハントみたいな人が足ヒレを外してくれた。

その次はバナナボートに乗る。
またひとりだよ、と思いつつもわくわく。一番後ろに乗り込んだらひとつ前にいるカップルが「バナナボートって後ろのほうが怖いんだって」と話している。
そんな。
不安が襲った途端船はスタート。
すごい揺れ。これ、握力がある私だから落ちないでいられるけど握力20くらいの女の子や子供だったら落ちてしまうんじゃないだろうか。
誰か落ちたりするのかな。私、わああって落ちてみようかな、助けられるの恥ずかしいだろうか。でも、今やらなきゃいつやるんだ、やれ、やってしまえってば。やっぱり誰も落ちないな。どうしよう。落ちる人なんかいないんだろうか。色んな事を考える。そのくらいハイテンションなスピードなのだ。
縦揺れがすごかった。波がびゅんびゅん後ろに走ってゆく。このまま港まで連れて行ってくれたらいいのに、と、掴んでいる手がもう限界なのに思う。
怖いよお。でもすっごい楽しい。
わーとか色々言いたいけど心の中だけで我慢する。
空が高い。ひかりがあふれていてもう全部、吸い込む。

へとへとになりながら海を後にする。
楽しめた?と聞くと友達がうなずく。イルカに逢えたことがやっぱりとても嬉しかったみたいだ。よかった。よかったね。
私も素敵な体験をすることができた。今度グアムに来る時には、と私は友達に言う。今度はあの海に潜って、イルカと一緒に泳ごうね。島巡りも今度は滝を見に行ったりしよう。