ビルとビルとビルの隙間で
昨日は携わっていたホテルが竣工したので試宿泊会だった。
仕事を終えて一緒に試宿泊をする人と新宿へ。
久しぶりの事務所にお菓子をお土産に持ってゆく。
お世話になった所長にも会えたし嬉しかった。
本当に宿泊だけの会なので皆でご飯を食べる。
普段こういう社内の飲み会にはほとんど参加できないので、たまにこうやって人のつながりの中に身を置くのも面白かった。
周りで話が進んでいるのを、色んな知らない人の名前が飛び交っているのをただぼんやりと聞く。
少し、気持ちに決着がついたような気がする。
それは返事があったから。
それは私の望んでいた返事ではなかったしことによるともっと落ち込んでもいいのかもしれない。
でも…きっとたくさんたくさん考えてくれたのだ。
言葉少なでどんな風にも受け取れる。
だけどまっすぐ素直に、かんぐらずに受け取ろう。これが精一杯なのだと。
そうして私はどうしよう。
いいじゃない、また少し時間を無駄にしたり時には思い出して辛かったりしても。
足りないものがたくさんあってまだまだ身に付けられる余地があるのが私の強みだ。
そして多分、このしょうもないくらい強いまっすぐな何かをなにかに与えよう。
気持ちに蓋はしない。
ちゃんと感じられるものは感じよう。
辛い事も楽しい事も弱い自分もぴっかぴかに強い自分も。
それでいい。今は。
ものすごく矛盾していて、裏腹なこのままで。
ホテルはビジネスホテルなのでとても狭かったけれど秘密基地みたいでわくわくする。
今日がお休みなのをいい事に夜更かしをする。
…というよりどんなお返事を書くか、ずっと考えていて費やしてしまったのだけれど。
窓を開けて新宿のビルや、裏通りを眺める。
他のホテルの窓がオレンジ色に光って人影が見える。
10階だったから下を見ると足がぞっとした。
もしここから今落ちちゃったら、何が残るんだろうな。
でも勿論落ちちゃったりはしない。
でも夜は意外と簡単に勿論そんなこと考えてなかったのに、の背中を押す気がする。
だからくだらないことは考えずに空を見る。
真暗で星がひとつしか見当たらなかった。
でも私の大好きな空。
ひとりでこうしている時間は、とても優しい、と思った。