灰色の山へ | アマヤドリ

灰色の山へ

どきどき落ち着かないのは、時が過ぎていってしまうからじゃなくて期待が大きすぎるからだろうか。
いつも自分よりとっても大きくて遥かな望みを抱いてしまう。
まだ自分が真っ白のような気がしているのか。

橋から見下ろした川がどこまでも流れていくように、どこか遠くへ行きたい。去年ふと電車にくぎ付けになって遠くまで行ってしまったように。霧のおりる山まで行き着いてしまいたい。
見るものは空や緑や水で、想うのはこころの中の色々。だんだん空に白く霞んでゆく山を、ベンチに座ってただなんとなく眺めたい。

とりこむことばかりに必死な今をすてて、たまには全部流してしまいたい。
すがることもなく。