ピンクのラジオ | アマヤドリ

ピンクのラジオ

終わってしまった恋の夢を見た。
まだなんとかできると、まだ想ってくれていると、甘い希望が消せないでいるのかな。

現実はもっとドライで、砂漠に忘れられた骨のように、もう何の痕跡もないのかもしれない。匂いもなく、味もなく。

それとも逆?
ルソーの密林の絵みたいに湿った息をひそめながら目をきらきらさせているのかしら。
蔦や大型の蝶が舞うジャングル。


それが現実だよとあなたはいったけど、私はまだ夢のなかにいる。
まだ私は特別な場所にいると、まだ私の記憶はあの小さい部屋にあると、

あなたはむりやりそれを違う誰かに明け渡そうとしているだけなのだと…

そう思いたくて仕方がない。



きっとまた夢を見る。