『プラスティック』井上夢人
著者: 井上 夢人タイトル: プラスティック
出張中の夫を待つ主婦、向井洵子は図書館に出掛けたその日から身の回りで得体の知れない混乱が起こっていることに気付く。
自分を脅かしている人物とはいったい誰なのか?それを説き明かしていくうちに…
向井洵子という主婦の日記から始まり、この奇妙さにひかれた作家、犯人…登場人物が記録したフロッピーディスクの内容を読み進むという形で物語は進む。
途中なんとなく仕掛けは見えてくるのだが混乱がすべて解けたわけではなかった。
そっか、まさかここまでとは。
この本は1994年に書かれているのだが、当時まだこの犯人のような症状は日本では一般的ではなかったのだろうか。事件が起こったのが2年前だとか書れているから、それを考慮したとしても。
もしこんな事が実際ありえるとしたら(外国の小説にもあるのだし実際の症例なのだろう)なんと人間は不思議なのだろう…私はそこに可能性を見てしまう。
勿論自分にこのようなことが起こったらもうお手上げだしどうして良いのか分からなくなっちゃうだろうけど…
しかし最後の方ですべてを解説しなくてもよかったのに、とも思った。
でもそれがこの事件すべての元へのメッセージだったのだけど。
とても読みやすい作品でした。