透明の糸と凍りつく時間 | アマヤドリ

透明の糸と凍りつく時間

こうやってずっと宙ぶらりんでいることに慣れてしまったのかもしれない。
こうやってずっと宙ぶらりんでもいいと、思い続けてしまうのかもしれない。
それはそれで、きっとつらくもなんともないんだろうな。

“ちゃんとものごとを感じなきゃだめだよ”
とあの人は言ったけれど、そうして私はちょっとずつ感覚を取り戻していったのだけれど、今ではそれがするすると細く糸みたいに体から繰り出されていくような感じがする。そうして空気に溶けて、見えなくなってしまう気がする。
太陽がまぶしくてくもの糸が見えないみたいに。
でも時折絡みつく。
オモイダセ、って、言っているみたいに。

溶けてしまえばいいのに、と…

私は望んでいるのだろうか?

宙ぶらりんの、糸。
きっといつか、私はこいつと心中する。