夜道 | アマヤドリ

夜道

どうしても会いたくなって、会える口実を考えた。

もう私にどういう感情を持っているのか分からなくて、怖い。
こんな思いをあの人もしたのだろう。
そんなつもりはなかった。いつか…いつかこの私の本心を言える気がしていた。それまでは自分にそんな権利はないと思って。

こうやって何でも後から気づく。


短い返事を何回も反芻する。
そこに、自分へ都合の良い解釈をしようとする。
でもだめだ。
あの人が決めた事は、多分絶対。
そうじゃなくて本心を言ってくれないとしても、それはもう私の存在がそこまでだということなのだろう。

間違ったことをしたと…
そう私は思い始めている。

本心だろうか?

分からない。


会って、話をしたい。
昔みたいに。暗い夜道を、ただご飯を食べるためだけに出かける、あのほんの少しの道のりでもいいから。

そんな風に思い出したらつらいだけだろうか?
もう昔みたいにできないことがつらいだけだろうか?

でもそれでも、このまま風化してしまうよりはいい。


あの人は約束を、もう無効になってしまった約束をいつまでも覚えていてくれるだろうか。
もしそういてくれたら…私は頑張れるんだけどな。