迷い子 | アマヤドリ

迷い子

優しいね
優しいね
優しいね

とても憶えがあって

細ヒモのように
私の首を絞める

驚くことに
私は何も抗うこともしないの
だって
きっと
何かが間違っていて
この苦痛は転ずると
思い込んでいる

知ってたよ、
ウソの下手なあなた。
騙されていてあげたくて
苦しんでいるふりを続けて
…麻痺…

これ以上進めないと
終止符を打ったフリをして
胸には期待がちらついてしょうがないの

優しい
優しい
優しい

その言葉をまた欲しくて

夜道をひたすら歩いて朝になってにわとりが鳴いたら連鎖反応みたいに遠くでにわとりが目覚め犬が空へ吠えた。
朝を呼んだ私の髪は朝露でしっとり濡れていた。

振り向けばクラクションを鳴らしてそこにいてくれると

だから
迷子になったのよ