漢方デビューの入り口はまず電話予約から。
わたしの通う漢方薬局は、初回のカウンセリングに1時間もかけてくれるので、予約の電話は必須。
やさしくていねいな応対のスタッフさんにその旨伝えて、さっそく週明けの月曜日に予約を入れてもらう。予約が済むと治療の1歩が始まったようで、少し気持ちがホッとする。
月曜日が楽しみだ。
そもそも、なぜわたしがこの薬局を選んだかというと、大学でお世話になっている先生が、そこに勤めていらっしゃるから。
平日大学の講義がないときは、薬局で漢方相談員としてたくさんの患者さんの相談を受けているのだ。
先生は中医学に30年以上携わっていて、臨床経験も豊富な方。
講義では、むずかしい中医の説明に、ご自身の経験を交えて話してくださるので、とても解かりやすいし、興味がつきない。
西洋医学の知識も豊富なので、どちらかに偏った考え方ではなく、良いものは良い、そうでないトコロは違うと、それぞれのメリット・デメリットを明確に話してくださるのもこれまた勉強になる。
とにかく素晴らしい先生なので、ぜひ、その先生の見立てで漢方を始めたかったのだ。
話がだいぶ逸れてしまったけれど、予約当日。
強い日差しが照りつけるなか、最寄駅から歩いて5分。
すてきなお店が立ち並ぶその先に、目的の場所を発見。
中に入ると、とても薬局とは思えないおしゃれな内装。
ほどよく落とした照明と、落ち着いた雰囲気が、とても心地よい。
迎えてくれたスタッフさんに案内されて、店内奥の席に着く。
先生がいらっしゃる間にオリジナルの薬膳茶をいただいた。
日替わりで内容が変わるらしく、くわしい素材と効能の説明書きカードも添えてあった。
今日は『 気が巡るお茶 』。
体にやさしい温かいお茶。とてもおいしい。
先生とあいさつをして、まずはカウンセリング用紙に記入する。
ひと通り書き終えると、今度はそれをもとに先生の問診が始まる。
生活習慣や健康状態、それから心の状態までをていねいに聞き取りしていただく。
その合間に「何かききたいことありますか?」と配慮してもらえるのがうれしい。
ささいなギモンや、直接関係なさそうなことも気軽に聞けるというのは、わたしにとって、病気を治してもらうのと同じくらい安心できる大事な要素なのだ。
ちなみにわたしは、今年やった健康診断の結果を持参して、そこに書かれていたよく意味の分からない説明やアドバイスを解りやすく説明していただいた。
そうやってお茶を飲みつつ、雑談を交えつつ、1時間たっぷりお話しした。
この話したことひとつひとつが、今のわたしを判断する材料となり、薬の処方へとつながるそう。
「ココロとカラダはひとつ」という中医学の考え方が、薬の処方ひとつにも活きているんだなと実感する。
今回は、病気そのものを治療する薬と、体質を改善する薬の2種類を処方していただいた。
体質改善する薬を飲むことで、治療薬の効果をさらに引き出すことができるのだそう。
さてこちらの薬の費用、2種類×1か月分で約2万円。
調べてみたけど、漢方は1日300円~が目安なので、一般的な金額だと思う。
保険がきかなくてちょっと高いけど、自分の予算をちゃんと伝えれば、もちろん相談にのってもらえるはず。
たとえば2種類→1種類とかね。
心配なら、来店前に電話で相談してもいいかも。
困ったことに、これはわたしにとってかなりの大金。
でも中医を勉強するのなら1度は漢方を体験したい、ぜひこの処方で治療をしてみたい。
ちょっと葛藤したけれど、やっぱり自分の体のためでもあるし、ここは思い切って発想の転換をして費用を捻出することにした。
毎日のお楽しみのビールをやめる決意をしたのだ(笑)
ま、健康にもいいコトだしね。
というわけで、
【 Day one 】 初日の来店~処方までをお届けしました。
初日さっそく薬を飲み始めたけれど、特に問題なし。
だけどその後、体調に変化が起きるのだ。
その話はまた次回。
気になる方がいらっしゃいましたら、どうぞお楽しみに。
いつもありがとうございます。

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