久々に自分のブログを読んだ。
最後の投稿は初めてとある公募団体に入選した時の文章。

7年も前だ。

当時自分の絵のスタイルに凄く悩んで悩んで、やっと方向性を見つけて、いざ出した公募展で入選した時の気持ち。
闇の中で一筋光をみつけたような感覚を、この文章で思い出させてもらった。

当時の文章では「賞をとらなきゃ」というような言葉で締めくくっているが、この時の入選は今私が賞を取る以上に意味のある事だったと思う。
「この方向へ進んでいって良いんだ」という確信。
その確信が今に続いている。


あれからこの公募団体には毎年入選させてもらっている。

まだまだ賞は取れないが、賞候補には残るようになった。

最近は入選しても、またか…と思うようになっていたが、当時のブログを読んで気持ちを新たに絵に向き合いたいと感じた。
とある公募団体の展示会に入選しました。

前にも一度別のコンクールに入選した事があったのですが、それは大学四年生の事。
今28歳で、なんと6年ぶり!

いろんな公募展やコンクールには毎年作品を出していたんだけども、いつもいつも選外ばっか。


大学の時入選した作品の制作スタイルを大学の後に行った画塾で全否定され、0から絵画を考え直して。

画塾卒業した後も、あっちこっち寄り道して何描いたらいいか分からなくて。

そして、もう一度絵の具を使い始めたら何となく、方向性が見えてきた気がして。
気が付いたら6年たっていたんだなぁ。


去年も、同じ公募団体に作品を出したんだけども。

自分で作品搬入した時、周りの作品が凄く描き込まれていて強い印象を感じて。

あぁ、大丈夫かな~。と思っていたら、やっぱり選外。笑


今年搬入した時も、やっぱり周りの作品達は沢山描き込まれていて強い印象の作品ばかり。


でも今年は、今回落ちても私の作品の方がセンスあるし未来性がある。と高飛車に思っていたの。

そしたら入選していた。
なるほどなって少し思った。


でも、入選なんて大した事じゃ無いんだから。
周りで賞取っている子がいるんだから。


もっと頑張らなきゃ。



iPhoneからの投稿
「今日も空いているね。ここは。」

「はい、最近この時間帯空いていますね。」

「流行っていないんだな。ここ。」

「ははは。混む日はとても混むんですよ。この店。」

「まぁ、混む店は騒がしくて嫌だから、僕としては空いていてくれてありがたいんだけどね。
この歳になると静かな場所じゃないと辛くてね。」


私は某会員制バーのサービススタッフ。

そろそろ若いとは言われない年代にさしかかり、制服のスカートのスリットの深さに照れを感じる今日この頃。


目の前には、80歳位の男性客がビールを飲みつつ食事のメニューを見ている。

この男性は、その名前を言えば誰もが知っている有名会社の創立者。
現会長で、今でもバリバリ仕事をしている。

「やっぱり、グリーンサラダと揚げ出し豆腐だな。前回と同じだ。」

「かしこまりました。今もまだ夜は炭水化物を控えていらっしゃるのですか?」

「ああ。
まだ…というより、もう死ぬまで夜に炭水化物は食べないつもりだよ。」


この男性客が店に来るのは2~3ヶ月に一度程。
しかし、つい先週も来たばかりで、その時も私が担当だった。

一見無口そうな外見の、この男性客。
大会社の会長という貫禄もあり、近寄り難い雰囲気である。


しかし、こちらからポツリと言葉をかけると、向こうもポツリポツリと返してくる。

話しすぎてしまったか?と前回反省したのだが今週も来店されたので、
嫌では無かったのかなと思い、今日も私からポツリと話しかける。

「野菜は毎食しっかり召し上がられるんですね。」

「いや、そんな訳でも無いよ。意識して取る様にはしているけど。
こういう一人の時じゃないとシッカリとしたサラダは食べないかな。
しかし、炭水化物以外でお腹にたまる食べ物って無いもんだな。」

「そう言われるとそうですね。お肉はどうですか?」

「医者から肉は食べても良いって言われているよ。
ただ、ここのホテルのステーキは旨くないからな。」

否定の言葉も、その人の言葉が柔らかいせいか、そこまで嫌味に聞こえない。

これが上に立つ人の言葉の力なのかなと、若輩者の私は勝手に思う。


私が間をおくと、ポツリと向こうから話す。

向こうが間をおくとタイミングをみてこちらからポツリと話す。


その会話のやり取りが心地いい。

私が心地いいと思う事はお客様も少なからず、そう感じて下さっているのではと思っている。

食事を平らげ、「ありがとう。」と言ってそのお客は帰る。


心からまた来店して欲しいと思い、私は彼の背中を見送る。