一、當辰歳歌舞伎賑
(あたるたつどしかぶきのにぎわい)
五人三番叟
英獅子
まずは、
五人三番叟
福之助、鷹之資、歌之助、玉太郎、虎之介の若手五人の三番叟、福之助五人の真ん中で成駒屋! よかった。
次は、
英獅子
雀右衛門の芸者と鴈治郎と又五郎が鳶頭の三人と獅子の踊り、正月らしくていいね。
二、赤穂義士外伝の内
荒川十太夫
(あらかわじゅうだゆう)
元の話は講談の神田松鯉の口演とのこと。 中車の堀部安兵衛の切腹とかがあって正月からうっとおしいが、最下級の侍ではあるが武士道を心得た立派な武士で主君松平隠岐守(坂東亀蔵)に褒められて当時の階級社会ではあり得ない出世する。 講談らしい立派な人の立志伝なのでその点では新年に相応しいと言える。 松緑の十太夫は松緑にピッタリの役、仁(ニン)が合うとはこのことか。
江戸みやげ
三、狐狸狐狸ばなし
(こりこりばなし)
幸四郎の手拭い屋伊之助も良かったし、息子の染五郎は雇人の又市役がとても似合っていた。尾上右近の伊之介の女房おきわは若干緊張気味な感じがしたが後半は素晴らしかった。 話は前半はあまり面白くなく退屈だった。 舐め女とか気色悪いだけでちっとも面白くもなかった。 もっとテンポ良く小気味のいいダジャレとスピード感のあるドタバタで最初から終わりまでぶっ飛ぶように笑わせてほしかったね。 正月だからね