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第二部

一、壽恵方曽我

ことぶきえほうそが

 

正月は必ず上演される曽我物。 幸四郎の五郎、猿之助の十郎、工藤祐経を白鸚、鴈治郎の朝比奈、大磯の虎は魁春、雀右衛門が化粧坂少将、祐経の嫡男を染五郎。 狩場の切手を祐経が十郎に与え皆んなで見得。キマッタ。今年もよろしく。 高麗屋! 澤瀉屋! 

 

 

二、人間万事金世中

にんげんばんじかねのよのなか

強欲勢左衛門始末

 

これも河竹黙阿弥作、明治12年初演。 強欲夫婦の夫勢左衛門を彌十郎、その妻おらんを扇雀、娘おしなを虎之助、家が倒産し勢左衛門家に居候の林之助を錦之助、同じく小間使のおくらを孝太郎が演ずる。 「鎌倉殿の13人」で北条時政を演じ、人気となった彌十郎が主役のコメデイーわかりやすく面白かった。 娘おしなの虎之助が軽妙な味わいを出していて良かった。