水道橋の宝生能楽堂での、能と文楽のコラボだ。
文楽 娘景清八島日記 日向島の段
能 景清
人形は吉田玉男が悪七兵衛景清、娘糸滝を一輔、千歳太夫と三味線豊澤富助で演ずる。 しかし能舞台なので、船底とか手摺と呼ばれる仕掛けがなく、主遣いは下駄をはかないので、人形の動きがとても大変そうだった。 もう一つ、床もないので太夫と三味線が人形の後方にいて、三味線の音、太夫の声が遠く聞こえた。 ちょっと期待外れであった。 やっぱり文楽は文楽の舞台で見るのがいい。20分の休憩の後、葛西聖司氏の司会による玉男さん、満次郎さん、千歳太夫さんの座談会があり、続いて能の景清が始まる。 辰巳満次郎が景清、片桐遵が娘の人丸を演ずる。能は私には長くて退屈だった、言い訳じみてしまうが、とにかくこのところ疲れていた、ほとんど寝てしまっていた。 太郎冠者とか出てくる狂言なら良かったのに。 ということで、2022年の観劇活動はこれで全て終わった。 来年は、国立劇場で歌舞伎、菊五郎の遠山の金さんで始まる予定。