壱、
と、いきなり咳き込むように
呟くことが多いらしい。いち。
にい、さん、しー、ごー、ろく──────…………
とは数えずに、
135423836954221384567......
みたく唱えていく。
誤魔化しである。
ときには、
壱、
と言吐いたわりには喉に拳だいのものが詰まって紫色に鬱血しながら押し黙る。
誤魔化しである。
別に何が壱だというわけでもないのだ。ぷふい、別に何かを言いたいわけでもないのだ。
だから瞑目に隠れるのと同じく
無為な世界にまみれて煙にまく
羞恥!
まあ、なにも語られまい。
嘆息。