今週のニル煮るカードです。(伝説のハイスペックおコウばあさん) | 占い師の独り言

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湘南を拠点に活動するニルマーラ典子のブログ

今週のニル煮るカードは、
「RIPENESS」(熟すこと)
りんごが樹から落ちるのは、
地球の引力に、よるものでもあるけど、
 
熟したから、樹から自ら落ちて、
 
土に帰る。
 
と、ニルマーラさんは思います。
 
 
さてさて、
 
ニルマーラさんが子供の時のお話。
 
両親は共働きでした。
 
 
ので、
 
母の母である、
 
ニルマーラさんにとっての
 
おばあちゃん。
 
おコウさんが、
 
家事の手伝いの為、
 
一緒に暮らしていました。
 
 
明治生まれのおコウさん。
 
働き者で、倹約家。
 
今風に言えば「ハイスペック」な
 
おばあさんでした。
 
おコウさんが作るご飯は、
 
中毒性があって、
 
癖になる味でした。
 
上手いではなく、
 
癖になる味です。
 
 
なかでも、
 
庭の雑草取りは、
 
神がかっていました。
 
おコウさんが、雑草取りをすると、
 
3年は、雑草が生えてきませんでした。
 
根絶やしです。
 
大工仕事も天才的で、
 
押し入れを、改造して、
 
綺麗なカーテンを付けてくれました。
 
ニルマーラさんの夏休みの家庭科の宿題は
 
おコウさんが、作ってくたので、
 
ニルマーラさんは、2学期の始まりは
 
鼻、たーかだかでした。
 
 
 
そんな、「ハイスペックばあさん」
 
おコウさんの唯一の楽しみは、
 
月に一度、ニルマーラさんと、
 
電車に乗って、
 
あるお宅にお邪魔することでした。
 
そのお宅は、意外にボロくて、
 
玄関は、トタン屋根が突き出た、
 
ギシギシ言う、板の間の縁側。
 
そこに、腰を下ろして、
 
おコウさんが、
 
そのお宅の主が世間話をしているのを
 
聞くだけでした。
 
 
 
ある時、
 
なぜ?毎月、その家に行くのかを、
 
聞いてみました。
 
すると、
 
びっくりするような答えが返ってきました。
 
実は、おコウさん、その家の主にお金を貸して
 
いたのです。
 
 
毎月、借金取りに行っていたのです。
 
でも、電車賃使って、その家の主から
 
返してもらえるお金は500円だったのです。
 
今の感覚では、5000円くらい?
 
 
子供ながらに、それを聞いた瞬間から、
 
その家の主が大っ嫌いになりました。
 
 
でも、おコウさんは、
 
涼しい顔して、
 
「結局は、全部は返してもらえないね」
 
と言って、鼻で笑っていました。
 
なんか・・優越感に浸っているように感じました。
 
 
今週のニル煮るカードは、
 
「熟するということ」
 
相手に出来ないことを求めても、
 
仕方がない、気持ち切り替えて、
 
自分から、行動を起こす。
 
おコウばあさんから、
 
学んだかもしれません。