今は先が見通せない時代。

物価高騰でも時給が上がらない。
金利もほとんどつかない。
投資か、貯蓄か? 

マイホームか?賃貸か?
教育費は? 悩ましい・・・

1円でも安定して稼ぐために必死です。。

でもどうなんでしょう。

「よくおカネは手段であって目的ではない」
とよく言います。
実際に使って初めて価値のあるものになります。

栄華を極めたソロモン王は書きました。
「カネは身の守りである。知恵もそうだ。
しかし知恵の利点はその人を生き続けさせる

ことにある」

と金銭よりも知恵や生きていくための知識を
強調しています。

後半生をイエスの弟子として生きたパウロも
若者テモテに宛てた手紙で
「富を最優先に生きる人は・・・あらゆる苦痛で
全身を刺す。金銭に対する愛はあらゆる有害な
事の根っこです」と忠告しています。

ソロモンの言葉に戻りますが、、
「神の祝福が人を富ませます。神はそれに

痛みを加えることはありません」とも。

「痛みを加えない」?
解説します。一生懸命に働くことは美徳です。

でも、それに没頭して家族や友人関係を
すべて犠牲にしたり、一獲千金を夢見て投資する
ような行為は大きな痛みを伴い、
果ては人生を破綻させてしまいかねない、
ということです。

銀行員だった父はキリスト教徒ではありません
でしたが、聖書に依拠した生き方に敬意は持って
いました。

大人になってから聞いた話ですが、
自分が小学生の頃、東北地方の支店への

転勤の内示があったようです。

当時兄たちは高校生・中学生。

サラリーマンが転勤の辞令を断る。
即ちクビも覚悟です。
代わりならいくらでもいますから。

しかし父は家族のために転勤を拒否し、結果、
首都圏内での支店業務を続けました。
それは社内での昇進を諦めることでもありました。

巨大な銀行組織に抗った父ですが、
両親は夜な夜な話し合っていたようです。
単身赴任が子供たちにどんな影響を与えるかを。

ストレスの多い職場だったと思いますが、
酒や煙草、ギャンブルにも走らず、
私たちを育て上げてくれたことに感謝しています。

そんな話をしたら
「んー、ボクはあんまり覚えてないんだよね」
息子たちには照れて今更話すのも恥ずかしいようで。

自分なら息子たちに恩を着せまくると思います。

話がそれてしまいましたが・・・

おカネは、持っている分には安心ではあります。
しかし、「それを無理に殖やそうとしたり、
すべきではない」

というのが聖書の見方です。

パウロは同じテモテへの手紙で
「命を支える物(食物)と身を覆うものがあれば
満足するのです」
イエスも
「明日のことを思い煩ってはなりません。
天の神はあなたを顧みてくださいます」
ダビデも
「あなたの思い煩いをすべて神に
委ねてください」

と書きました。

でもなんでもかんでも神頼みでいいわけでは
なく、一生懸命働かないといけないのは事実です。

頑張るだけ頑張って、もう限界、と思ったら
心静かに聖書を読んで力をもらったり、
行政に相談するのもよいでしょう。

あなたの近くに、あなたを大切に思っている人、
助けたいと思っている人は必ずいます。

今回もお読みいただきありがとうございました。

 

イエスは

「あなた方が思い煩ったところで、あなたの

寿命に数10㎝(数日)加えることはできない。

富はその人の命を延ばすこともできません」

とも言いました。