ところで、イエスを殺害したこの律法教師たちは
その後どうなったのでしょうか。

一応、西暦70年頃の

ローマの攻囲でエルサレムは滅亡し、

民族としては離散したことになっています。

しかし。

19世紀から始まった「シオニズム運動」に
より彼らはイスラエルに戻ってきました、
というより
世界各地に細々と残っていたのかも。

とはいえ、その出で立ちはパリサイ人のまんま。

イエスは
「目立とうとして衣の房を大きく見せる」
「人々の前で祈って目立とうとする」
と糾弾しています。


一方彼らにとってイエスを排除したことは
正しい歴史でもある。

旧約聖書のみを受け入れ、イエス以降の
新約聖書を否定しており、
「メシアはまだ来ない」と言っています。
それで、彼らの言う"メシア"が来るその日まで
旧約聖書の暗記に専念しています。

そうした律法教師たちの集団は
ユダヤ教の「超正統派」と呼ばれます。
彼らはどうやって生計を?

ズバリ、「生活保護」です。
彼らは労働することなく、ひたすら
旧約聖書の暗記に励んでいます。

律法を厳格に解釈し避妊しないので
子ども達は増え放題。

労働もしない、兵役にも就かない。
しかも子だくさん。
ガイドさんも「社会のお荷物」だと。

パリサイ人と同じ既得権益。

しかも現代医学に反対し

ワクチン接種を拒否。

さすがにイスラエル政府や国民も
財政的な面からも批判が高まっています。

申命記では「律法を額帯に、手に巻き」

絶えず神の律法を思い出しなさい

というルールを一言一句守っています。

 

左の男性はおでこに律法の入った

黒い入れ物が。

真ん中や右端の男性の手には律法を

書いた字をぐるぐる巻きに。


そこまでやるか。

そういうことをイスラエルの神が

求めていたとは思えないんですがね。。

 

彼らがいつも集まる嘆きの壁です。


彼らはイスラム教と同じで
写真も「偶像」になるので
カメラを向けるのはご法度です。

蛇足ですが「嘆きの壁」とはローマ軍によって

エルサレム神殿が破壊され、それを思い起こし

遺構の壁に涙と手をつける、という場所です。

 

実際、壁は涙と唾液と手垢で汚れていて、

このご時世、コロナでアウトです。

 

現代医学のワクチン接種に反対で

ワクチン接種世界一のイスラエル

にとって頭痛のタネだそうです。

 

現代でも迷惑な存在、とはねえ。。


今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

嘆きの壁遠景。

手前が女性のエリアです。

イスラム教・キリスト教・ユダヤ教

で入場できる時間帯が異なります。