私たちの生活に深く根付いた、

日曜日という休日。

神が定めた7日目の休み=安息日(シャバット)。

明治維新以降、

日本でも日曜日、という概念が
西洋から入りました。

安息日の意義は、当時のユダヤ社会で

その日は全ての仕事を休んで家族と過ごし

会堂(シナゴーグ)で旧約聖書の
巻き物を読んで、イスラエルの神への感謝を
思い出し、リフレッシュして新たな一週間を
迎える、という目的がありました。

ところが人間とは欲の深い生き物で、
安息日も商売して少しでも稼ぎたい、
という輩が出てきます。
それを見越して神は
「安息日に労働を行う者は死刑」
という厳しいルールを課します。

そんな安息日を

ユダヤ人は今も厳格に守ります。
その極端な例が
「シャバットエレベーター」。
安息日はエレベーターの停止階ボタンを
「押す」こと自体が「労働」に当たるため、
エレベーターが各階自動停止します。
不便ったらこの上ない。

 

安息日のホテルのエレベーターは

使えないと思った方がいい。

※画像はイメージです



一度エルサレムに泊まった日が安息日で
エレベーターが来る気配がないので
9階まで階段で昇り降りしました。

安息日は全ての店は閉まり、テレビ番組も休止。
画面は砂嵐か静止画のまま。

 

うっかりラジオをつけたまま安息日に入ると

消すこともできない。

 

基本、砂嵐です。

一部チャンネルは閑散とした

ハイウエイをただ流しているだけ。

海外の衛星放送は例外。



国内で大きな災害やテロがあったときは

どうすんだろう。。


交通機関も停まります。
飛行機すらも。
ここ最近はさほど厳格ではないようですが。。
必要なインフラは動いていないと
困りますからね。

 

安息日以外にも

律法では月経は穢れなので、部屋から出ず、
家族とも触れ合いません。
食事は固形物のパンを家族が投げ与え、
飲み物は部屋の隅に用意しておきます。

 

ナプキンつけて働くなどもってのほか。。


極端だなぁと思いますが、彼らの幾千年にも
わたる習慣ですから批判すべきではない
でしょう。

ガイドさんは
たまに日本に帰ると
24時間年中無休の社会が息苦しい、
と申しておりました。

しかしこの、融通の利かない厳しい解釈が
イエスの時代、彼ら自身に致命的な
悪影響を、二度目の「ディアスポラ」の

悪夢につながっていきます。


今回も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。