2024年6月16日 9:30 石勝線トマム駅集合
テーマ:根室本線旧線狩勝信号所跡 及び 旧狩勝トンネル落合口をたずねる。
参加者:2名
車でまずは落合駅跡に、4月1日の廃止後、代替バスの停留所茂廃止されトイレも日刺されていました。旧駅構内は雑草が生え放題、北海道の廃墟の女王ルピナスが花盛り。
落合駅を後に、国道38号線を狩勝峠に向け上り途中の林道分岐部(A)に車を置き、長靴に履き替えて歩き始める。
まずは橋の落ちた沢(B)を渡渉、しばらくすると廃線跡となる。歩き進めると、あいにくガスの中にが入り込んだようで視界はあまりよくない。次第に雨が落ちてきて合羽を着こむ。
地理院地図より
国土地理院2.5万地形図 落合、狩勝峠(昭和35年)
その築堤上(C)を進む。築堤はしっかりしているが、一か所路肩の落ちたとかところがあるが無事通過。
築堤上を行く(C)
道床(D)
さらに進むと、左手に落合側の引き上げ線跡(E)がみられる。さらに行くと狩勝信号所跡の広い敷地といくつかの建物跡と思われるコンクリートの土台が散らばったところにでる(F)。
ここが、旧狩勝信号所の中心部と思われる。その跡を示す案内板が立っていて、それには当時の写真とともに、ここに30世帯が住みはたらいていて一つの集落を形成していたことが示されていた。
狩勝信号場のあった敷地(F)
なんらかの建物の基礎(F)
同じく何かの基礎(F)
浴場跡(F)
落ちていた札幌鉄道管理局(道総局)工務部の標識(F)
往時の狩勝信号場の様子
さらに先に進むと、旧狩勝トンネル落合坑口(G)が霧の中に姿をあらわす
滝川より119kmのキロポスト(F-G)
狩勝トンネル坑口の標識(F-G)
姿を現した狩勝トンネル落合坑口(G)
トンネル内部の様子(G)
その右側には新得側の引き上げ線(H)が伸びている。そこを進むと先端部は水たまりとなっていた。
左:トンネル、右:引き上げ線
引き上げ線奥(H)
引き上げ線内より望む(H)
ここには昨年の11月3日にも行っています。
そのときと比べると季節の違いにより印象がだいぶ違って見えました。
南富良野町内にあるものの、新得町の尽力で良好な整備状態ですが、8年前の豪雨の影響でしょうか?手前の橋が落ちていて渡渉が必要なことに注意が必要です。
(参考)落合駅の今
今年4月1日で廃止となった根室本線の落合駅
かつては東西北海道を結ぶ重要駅で、狩勝越えの機関車増結で構内にはSLがひっきりなしに出入りし、また多数の鉄道員を抱える集落として栄えました。駅近くには商店スーパー、飲み屋、商人宿などが連なっていました。
新狩勝の開通、さらには石勝線の開通で一ローカル駅に転落しましたが、かつての面影はかろうじて保っていました。しかし・・・・・・・・。
旧落合駅
構内に咲き誇るルピナス