5月12日のコンターサークル-Sの遠足は石狩川にまつわる札幌市と当別町の複雑な境界を訪ねる旅でした。
ここは当別胃腸の領域が、石狩川の南岸に数か所張り出しています。一方で札幌市の領域もわずかなに石狩川の北岸にまたがっています。そこを訪ねてみようというものでした。
なぜそのような複雑な境界になったのかといえば、両自治体の境界が旧石狩川の河道がとさだめられた後、河川改修が行われたたため対岸に取り残されたというわけですね。
まあ、そのような事例は北海道だけでなく全国的にたくさんみられます。例えば、筑後川と福岡・佐賀の県境
さて、集合時間に集合場所の札沼線・あいの里公園駅に現れたのは私一人でした。残念ながら一人で出発となりました。
車を札幌大橋先の堤防上(A)に置き、参加者が少ないことは予想されたので、あらかじめ用意した折り畳み自転車”ブロンプトン”をとりだし堤防上をすすみました。
わずかに進めば、もう当別町領域の飛地(ア)に入ります。右手に見える河跡湖は、今は茨戸(ばらと)川と名乗る河跡湖ですが、もとは石狩川の河道です。
A地点より石狩川下流方面を望む
札幌大橋と石狩川堤防
札幌市・当別町境界付近より茨戸川(河跡湖)を見る
水と空の広がり、背景は手稲山から空沼岳までの山並み
Cの南西方向、ここは対岸とは直接つながらない当別町の完全な飛地
地籍は石狩川対岸と同じ「ピトエ」
大部分は牧場と牧草地になっている。
D地点手前より茨戸川を望む
D地点 旧河道はいったんここで締め切られている
E地点より 原始河川のおもむきを感じさせる。
旧石狩川はこちらに向かって北流し、この先で180度向きを変えていた。
H地点より ここからは旧石狩川は南流していた。
対岸は、石狩市の飛地である生振(おやふる)地区
当別町に挟まれたD-H間の半島状のところ(イ)は札幌市北区篠路町拓北地区である。
両河跡湖を結ぶ茨戸川を渡す山口橋(F地点)、橋げたはなんと木製
山口橋より西方を望む 茨戸川をつなぐ人工水路である
札幌市篠路町に入たことがわかる
この地区はは茨戸川緑地という公園で、遊歩道やパークゴルフ場とが整備されている
J地点より東を望む やはり元大河の趣き
国道337号線に出る(K地点)
茨戸川を渡って札幌市北区篠路と石狩市生振を結ぶ生振大橋(K-L)
手前は札幌市(K)
向こうは石狩市生振(L)
生振大橋の下でのんびりヘラブナ釣りをする人たち
旧石狩川は矢印の方向に流れていた
予定では、h除荷の飛地も訪ねるつりでしたが、風がとても強く冷たいので、当別町ピトの飛地(ア)の周りを反時計回りに一周しただけに終わってしまいました。
それにしても、太古の石狩川は上図の矢印のように大きく蛇行して原野を悠々と流れていたのでね。
茨戸川の風景から、わずかながら石狩川原始の面影を感じることができたことが、今回の収穫といってよいのではないでしょうか?