2023年10月29日 コンターサークル-Sの旅 山線全駅を訪ねる。

 

正式な時期は未定ですが、北海道新幹線札幌延伸に伴って廃止となることが決定している。函館本線山線(長万部・小樽間)の各駅を訪ねてきました。

 

 

1.塩谷駅(しおや、小樽市)山間の小駅、2面2線、無人

小樽駅から小さな山越えの先にある小駅

塩谷駅駅舎

ちょうど列車倶知安行き列車がやってきた

 

2.蘭島駅(らんしま、小樽市)2面2線、無人

近くに北海道有数の蘭島海水浴場があり、かつて海水浴臨時列車でにぎわった駅。

乱視澗駅駅舎 塩谷駅とほぼおなじ

立派な跨線橋あり

 

3.余市駅(よいち、余市郡余市町)余市郡・積丹東岸地域の中心駅 2面3線、有人直営駅

小樽・余市間に返しては2,000人/km以上の乗車実績があるので廃止は惜しい。周囲に観光地もある駅域人口4万人の中心駅なので、本来新幹線駅をこの駅にもってきてもよかったのではなかったか?

余市駅駅舎

屋根付きホーム かつては特急北海も停車した

 

 

4.仁木駅(にき、余市郡仁木町) 1面1線、無人

今は1面1線の無人駅だが、かつては客車列車の折り返し運転もあった拠点駅だった。当時は駅構内には転車台があったのではないか?

仁木駅駅舎 かつては売店もあった

1面1線となって寂しい

 

仁木駅より線路は余市川をさかのぼり、分水界の稲穂峠に向かう

 

5.然別駅(余しかりべつ、市郡仁木町)ホームが離れた2面2線、無人

かつて近くに大江鉱山があって鉱山町としてにぎわった駅。その大江鉱山からはナローの鉱山軌道が通じていて鉱石の積み替えのため広い構内を有している。今は雑草が茂るのみ。

サザエさんの歌のバンガローのような駅舎

広い駅構内

 

 

 

6.銀山駅(ぎんざん、余市郡仁木町)2面2線、無人

雰囲気のある山間の小駅。一度1面1線とされたが、有珠山噴火による代替輸送のため交換設備が再度設けられた。稲穂越え途中の山の斜面に設けられた駅で、ホームからの展望が素晴らしい。

 

保育園児たちが列車を見に来ていた

倶知安行き2両編成が停車

 

 

さて、山線は余市側の流域から稲穂峠を越え、堀株川流域の岩内平野に出たところにある駅が小沢(こざわ)駅である。

 

6.小沢駅(こざわ、岩内郡共和町)2面2線、無人

かつてはこの駅から岩内線が分岐し、急行も停車する駅で、乗り換え客も多く駅弁も販売されていた。廃止が決定したことで、名物「トンネル餅」を製造販売していた末次商店も昨年廃業した。

駅名はアイヌ語「サク・ルベシベ」(夏の峠道)の意訳「夏に越える沢」より

広い駅前 立派なこ線橋

岩内線用一番ホーム跡

 

小沢を出ると再び峠越え(倶知安峠)となって尻別川流域の良い生埕山ろくに入る。

 

7.倶知安駅(くっちゃん、虻田郡倶知安町)1面2線 有人直営駅

倶知安駅は新幹線が来ることになっていて山線では独り勝ちの駅。現駅は取り壊され高価の新駅となる。山線を残せば乗換駅として機能したのに残念。

すでに新駅工事が始まっている。

滝川駅、旧帯広駅、旧留萌駅同様国鉄北海道総局野中枢駅スタイルの様式。数年前までキオスクがあったが今はなし。

山線一の立派な駅舎だが、新幹線駅建設のため取り壊される運命