JR東日本・花輪線扇田駅(おうぎたえき、下地図矢印)に降りたのは2004年の春。

 

前年に合理化のため無人駅となっていますが、駅舎は立派で有人駅を思わせる規模でした。ただし1999年より一面一線の構造となっていました。

扇田駅駅舎、有人駅に見えるは前年に無人化、北海道の路線の駅舎にも似ている。

 

駅舎内 きれいに清掃されており、地元の人から大事にされていることがわかる。

 

当時の駅の所在地は北秋田郡比内町(ひないまち)でした。今は平成の大合併により大館市の一部となっています。周りを大館市に囲まれながらも、独立の自治体を固持していたのは何らかの財政的メリットがあったのしれません。

国土地理院2.5万分の1地形図 扇田(昭和63年)より

 

駅前に立って目に付くのは南に聳え立つ小丘の「達小森」です。

「タッコ」、「タプコプ」、漢字で書くと辰木、達古、達小、達布、田子などと書く、多くは独立峰の小山は東北北部・北海道に多く「たんこぶやま」という意味ですが、その分布から、アイヌ語と何らかの関係のある地名ではないかと考えられています。

 

扇田駅ホームから見た達子森

 

達子森遠景