私は別にを追っかけているわけではないのですが、なぜかこのところ行く先々で、たまたま旧駅・廃駅に出くわすわけです。

 

今回も、秘密の場所に行く予定が、林道のゲートが開いていなかったので、予定を変更して士別市と滝上町との境にある上紋峠を越えてきたのです。

 

というわけで、たまたま寄った滝上町、そこに旧北見滝上ノ駅駅舎が残されていたのです。そう、そんなこと全く知らなかった。

 

行ってみたらびっくり、昭和の香りがプンプンなんです。腕木信号に転轍機、硬券販売機、その他もろもろ。すべてがアナログの世界

 

かつては木材の積み出しでにぎわった構内ですが、今は当時を彷彿させる製材所が隣に今も操業中。但し森林軌道は隣の濁川駅に発着していたようです(下地図参照)。

 

旧北見滝ノ上駅駅舎

 

一面一線、濁川方面を望む

 

駅横(東側)の製材工場 今も操業中

今の旧北見滝ノ上駅周辺(Google)

 

昭和31年発行国土地理院5万図「滝上」より

 

上図の拡大
 
当時は、今の国道273号線浮島峠もトンネルもなく、札幌から滝上に行くには名寄線経由で渚滑駅乗り換えそれとずいぶん遠回りをしていたわけです。でも、いまよりずっと町はにぎわっていた。

 

渚滑線の廃止は1985年4月。この時はもう北海道に住んでいたのだが、一度も乗ることはなかった。そんな遠く不便な鉄路でした。でも地元の人にとっては大切な生命線だったのでしょう。

腕木式信号機と転轍機

 

駅舎内、改札口

 

入り口、病院・医院の広告が懐かしい

 

国鉄北海道総局の時刻表

 

発券窓口と駅事務所・駅長室

 

窓口上の手書きの運賃表

 

事務所より待合室を見る

 

タブレット他

 

グッズ類1

 

グッズ類2

 

硬券発行機

 

極めつけはこの金庫

 

かつては1万5千人ちかくあった人口も、いまは2千人台に落ち込み、今年の3月には北海道滝上高校も閉校となりました。(北海道の公立校は”道立”の”立”は付かない)