釜石線の陸中大橋駅は釜石市最西端甲子川最上流にある駅である。かつては駅員が常駐していたが、今は無人駅である。

洞泉・陸中大橋間を行く釜石線列車

 

陸中大橋駅正面

 

遠野方面から釜石市のある抜けるには、1000m近い仙人峠を越えなければならない。そのため、鉄道敷設はたいへん困難で、遠野盆地から甲子川流域に抜けるために足ヶ瀬トンネルでいったん気仙郡住田町の気仙川最奥の上有住に駅を設け、さらに土倉トンネルを抜け、甲子川の流域に出、Ωループ線をつくって陸中大橋駅に下るという形を取っている。

 

図1.国土地理院2.5万分の1地形図 陸中大橋(平成29年)より

 

国土地理院2.5万分の1地形図 陸中大橋(昭和57年、1982年)拡大

 

この駅は、かつての釜石鉱山からの鉱石積み出しで栄えた駅で、そのため構内は広く、駅舎と反対側の山側には大きなホッパー残っている。

 

鉱山の最盛期には、大橋地区は一つの鉱山町として栄え、学校、病院等もあった。廃鉱となった今は、住民は少なくなって乗降客もまばらだが、広い構内とポッパー跡は活でのにぎわいを彷彿させる。

陸中大橋駅ホーム 1面2線である

 

SL銀河号も停車する

 

駅構内のホッパーその1

 

釜石方を望む

 

遠野方を望む ホッパー2 左トンネルが本線でΩループの入り口 右のトンネルは?

駅の奥には釜石鉱山跡がある