札沼線廃止予定区間の紹介も残りわずかになってしまった。

 

浦臼駅は、この区間では石狩月形駅とともに最重要駅であり、駅前には比較的大きな市街地が形成されている。とはいえ、今は無人駅。

 

札沼線列車はこの駅までは6往復設定されているものの、石狩月形以北の1閉塞区間にあって、構内は1面1線、1往復を除いて到着した列車がそのまま折り返すという単純な運行である。

 

国土地理院2.5万地形図 浦臼(平成14年)より

Google Mapより

 

現浦臼駅駅舎

浦臼町ふれあいステーションに同居

 

浦臼駅始発列車

発車後

新十津川方。空き地となった広い構内かつては交換施設があった。

 

今の主役はバス。札沼線沿線より滝川方面との交流が多い。

 

駅南には数棟の倉庫と貨物用側線のあった敷地が残っていて、農作物の輸送が盛んであったことを思わせる。

 

札沼線が全通していた1972年10月の時刻表を見ると、札沼線の直通列車この駅でかなり長い時間停車していたことがわかる。また南北方向にこの駅を始発着する列車が設定されいた。

 

それ以上の驚きは、かつてこの駅ではその長い停車時間に駅弁が売られてていたことである。北海道では、冬季雪のため列車が立ち往生した際の炊き出しを兼ねて駅弁を販売する駅を要所に配置していたとは言うものの、かつては札沼線の中心駅のひとつであった証拠でもある。

 

駅前通りにはかつての駅前旅館か?と思わせる建物がある。駅前通りから国道275線に出ると石造りの古い建物が残っていて、ノスタルジックな雰囲気が味わえる。

交通公社の時刻表1972年10月号より

浦臼駅は距離的にも札沼線のほぼ中央にあった。

 

有人駅当時の浦臼駅駅舎(大日本ノスタルジー鉄道さんhttp://www.nihonkai.com/railroad/sasshou/urausu.htmlより)

1976年当時の浦臼駅周辺(Wikipediaより)

駅前通り。かつての駅前旅館か?

駅前の商店

駅南の倉庫

 

国道沿いの古い商店

国道沿い