そば、うどんに入れる薬味のネギは、関東育ちの私から言わせてもらえば、あくまで白くなくてはいけない。それは、私の生まれ故郷のそば界では著名な「一茶庵」でも然りである。

 

とりわけ、ざるそばのネギは絶対にそうでなくてはいけない。青ネギなど許せない。

 

が、それは地方によって異なります。ザックリ言えば東日本は白ネギ、西日本は青ネギ。もちろん単純に区別できるわけでもありませんが。

 

3年前、静岡県の東海道線・富士駅の身延線ホームで駅そばをたべたところ、薬味は青ネギでした。

 

三島駅南口(2014年11月23日)

 

今回(2018年4月29日)、ちょうどサクラエビの獲れる時期なので、富士駅より東の三島駅で駅そば(エビ入り掻き揚げそば)を食べてみました。

すると、三島もやはり青ネギでした。汁(つゆ)は濃い口しょうゆ仕立てなもの味付けが甘く、関東育ちの私はちょっと違和感を感じましたね。そば汁はソウダ節の出汁(ダシ)でもっと鹹味が強くなくては・・・・・・。

 

東海道本線・三島駅のホームの立ち食いそば(2018年4月29日)

 

では、東海道を東京から西に向かうと、どこまでが白ネギで、どこからが青ネギなのだろう?

 

小田原は間違いなく白だろう。では熱海は?熱海駅で駅そばを食べたことはないのですが、白ネギではないかと思うのです(業者がJR東の神奈川県の駅と同一と思われるから)。であればその分水界は箱根の南の丹那トンネルにある?。

 

それでは箱根の北側の御殿場はどうか?御殿場駅って相模湾水系の酒匂川と駿河湾水系黄瀬川との分水界上にあるんです・・・・・・・・・。ちょっと興味があるので、早めに三島のホテルを引き払い御殿場線・上土狩駅から行ってきました。結果、御殿場も青でした。もっとも三島と同じ業者さん(桃中軒)の様ですが。

 

御殿場線・御殿場駅にて(2018年4月29日)、ほらね、ここも青だ。

 

今週出張で横浜に行きますので、熱海駅まで足を延ばして確かめてこようかと思っています。

 

ところで、今住んでいる北海道はおおらかで、ネギ自体は関東風の白ネギですが、薬味にするときは青が混じっても一向に気にしません。私は家ではネギの白い部分を細かく自分で刻んでいます。