アメリカ・カナダで行われていたインターナショナル・チャンピオンズカップがマンUの優勝で成功裏に終わりました.


どの会場もほぼ満員で,アメリカでのサッカー人気の確かさがわかりました.


今年のW杯,アメリカ代表はベスト16に終わりましたが,日本とちがってどの試合も内容は素晴らしく,とくに対ガーナ戦は見事な勝利と言ったいいと思います.


観客数も地元ブラジルについで2位.1994年地元開催時にはただ好奇心で見ていた観衆が,いまは本当にサッカーがわかるファンに変って4いました.

一時は消滅が危惧されていたMLS(メジャーリーグサッカー)も今や19チームに,以前の様にアメフトスタジアムの間借りではなく新規参入チームにはサッカー専用スタジアムの保持が義務づけられています.



MSLのフランチャイズcityと過去/未来のフランチャイズcity


世界のスターが集結しつつある.今季からF.ランパードも参入

アメリカのサッカー人口は今や世界2位の2400万人.以前は移民のスポーツと揶揄されていましたが,今や白人中産階級を中心に”安全なスポーツ”として広く普及して来ました.女子はすでに世界トップレベルです.


一方,野球ばなれは進む一方の様です.大リーグのメンバーを見ても,半分は中南米系かまたはアジア系,アメリカ人の選手は確実に減っています.とりわけ米国黒人プレーヤーの少なさは,NBA, NFLとは対照的で,黒人の野球への関心の薄さがうかがえます.白人プレーヤーも減っています.


早いうちにサッカーは野球を脅かす存在になるでしょう.というのは,米国では,冬期のフットボールとしては,アメフトが普及していて,サッカーは夏のフットボールとしての位置づけとなります.こうなるとますます野球と競合するかたちとなっていきます.


いま,北半球でサッカーを夏のスポーツとして行っている地域は,アメリカ・カナダの北米,日本,韓国,中国の東アジア地区です.日本は,サッカー界の新しいカレンダーとしてこれに追従するか,あるいは欧州に合わせるか,悩み多い問題となってくるでしょう.