地図パズル製作所アシスタントの霧島です。

皆さん、映画「大河への道」はもう見ましたか?先日、観に行ってきました!

 

日本地図といえば伊能忠敬。伊能忠敬といえば日本地図。

そう、「日本地図の父」と言われる偉大な人物です。

しかし……。

 

伊能忠敬は、日本地図を完成させていない…。

 

えぇ?

 

だから、映画でも伊能忠敬は出てこn…!

 

ん......?

 

地球の大きさを知りたいのです

伊能忠敬の人生はすごくドラマチックで、地球の大きさを知りたいという理由から、50歳のときに自分よりも19歳年下の高橋至時(よしとき)に弟子入りして天文学を学びました。並大抵の人ではありません。

しかも、子午線1度の長さを知るため(地球の大きさを知りたい…)の大義名分のために、

 

「北海道(蝦夷地)の地図を作ります!」

 

と幕府に立候補するってすごい勇気あることですよね?!

ただし、これを大河ドラマにしようとすると、物語の後半は日本全国を測量して地図を描く、測量をして地図を描く…という地味なドラマになってしまいかねない。

 

ん~、そうなると、日本全国を回っている途中で、水戸黄門みたいに事件に巻き込まれて面倒ごとを解決するというコメディタッチのネタを入れるのはいかがでしょうか。

でも、事件に巻き込まれるということは本当にあったみたいで、北海道で外国人に襲撃され隊員が命を落とすこともあったと映画の中でも描かれていました。つまり、地図作りは命がけであったということ。

 

伊能忠敬の仲間たち

伊能忠敬死後、その意思を継いだ仲間たちは、測量と地図作りを秘密裏におこなった。

急かす幕府方に「もうちょっと待って~」と頭を下げる高橋景保(かげやす)、初めて知りました。高橋景保のことを調べたら、「シーボルト事件で地図の写しを流出」 「獄死」というパワーワードが出てきて、伊能忠敬が地図を完成させていないということとはまた別の衝撃を受けました。

なにしているん、景保様…。

 

高橋景保のイメージ

※高橋景保役を中井貴一さんが演じておられました。

 

伊能忠敬もすごいし、測量隊員と地図を作る仲間たちの努力と執念もすごい。

今から200年前の車も人工衛星もない時代に、伊能忠敬と仲間たちは17年の歳月だけであれほどの素晴らしい地図を完成させました。

 

伊能忠敬の死を伏せたことには、あーそういう背景があったのかぁとか、お金がかかるプロジェクトって周囲の反対も大きいのだな~とか、駆け引きも見られてオトナの面白さがありました。

大河ドラマになると良いですね。

 

そうそう、完成した日本地図(大日本沿海輿地全図)ですが、映画館の大スクリーンに地図と徳川家斉が映し出され、その大きさが比較できたので、地図の大きさに圧倒されました。

その大きさは、なんと...北海道から九州まで約50m!

 

というわけで、皆さんも地図パズル製作所の「日本地図」と伊能忠敬が暮らした「千葉県香取市佐原」の地図に挑戦してみてください。

地図パズル製作所のパズルは正方形のピースを組み合わせていきます。

大日本沿海輿地全図もたたみ一畳分ほどのサイズの紙をパズルのように組み合わせて作られています。

伊能忠敬と地図を作った仲間たちの気持ちが少しわかるかも...!

 

日本地図

 

千葉県香取市佐原

 

映画のPRもしておきます!