知財図書 『知っておきたい特許法』 | 知財タイムス

知財図書 『知っておきたい特許法』

知的財産に関する書籍が続々と発刊され、大型書店では「知的財産」が一つのコーナーとして設置されているのが普通になっています。しかし、知財関連書籍が充実してきたのはここ数年のことで、非常にクオリティが高いものもあれば、商品として書店の棚並べられるのが許されるのだろうかと首を傾げたくなるものまで玉石混淆の状態です。そこで、折を見て、お薦めの知財関連書籍を紹介していきたいと思います。

その第1回は、「知っておきたい特許法〔16訂版〕」(工業所有権法研究グループ編、朝陽会)です。

知的財産を初めて学ぶ方や、ある程度の知識はあるけれどもっと詳しく知りたいという方、さらには弁理士や知的財産管理技能検定を取得しようという方は、まず、同書を読んでみるとよいでしょう。

記載がとてもわかりやすく、それでいながら知的財産管理技能検定2級用の教材として十分に使用できるほどに解説も充実しています。また、法律書と実務書の中間くらいの内容で、法律又は実務のバックボーンがなくても、読みこなすことがきるのも大きな魅力です。

タイトルには特許法とついていますが、商標法や著作権法等の他の知的財産法についても解説されていますので、この点でも知財入門書としてお薦めできます。入門段階でこれを読んで弁理士になった方も多くて、弁理士に推薦されることが多い本でもあります。


ちなみに、出版社の朝陽会 は(独)国立印刷局と結びつきが強く、紙幣の裁断片入りの商品等のちょっと変わったグッズ を販売していたりしますが、売れているんでしょうかね・・・。


グッズの方はともかく、「知っておきたい特許法」は良書なので、ご安心下さい。


知っておきたい特許法
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