こんばんは🌙 ちよみんです☺️


今日は昨日の記事の


続きを書かせて頂きます。


私が中学生だった夏の日

祖父が亡くなる夢を見て

愚かにも

翌朝にその事を

祖父本人に伝えてしまいました。

そして、いつも温厚な祖父から

「そんな縁起の悪い事を

 言ってはいけない!」

と怒られました。


そして、その日

祖父と祖母を家に残して

父、母、弟と私の4人で出かけて帰宅すると

私達の家の中から

祖母の友人のおばさんが飛び出して来て

「大変よ!お父様が倒れて

 救急車で運ばれたの!」

と叫びました。


私達は家には入らず

そのまま車で急いで病院に行きました。

私は怖くて脚の震えが止まらず

どうしよう!

私がお爺ちゃんに

「お爺ちゃんが死ぬ夢を見た。」

と言ったせいで

お爺ちゃんが倒れたんや。

私のせいで

お爺ちゃんが死んでしまったら

どうしよう!

後悔と恐怖で涙が溢れました。


病院に着くと

祖父は

「何とか一命は取り留めたけど

 かなり危険な状態」でした。

たくさんのチューブや機械に囲まれて

祖父は意識が無く

眠るように横たわっていました。

「お爺ちゃん」と呼びかけても

反応は全くありません。

私は心の中で何度も

「お爺ちゃん、ごめんなさい。」

と謝りました。


それから数日後

祖父は少し意識を取り戻しました。

でも、お見舞いに行っても

眠っていることがほとんどでした。

たまに目を覚ました時に

私が手を握ると

弱々しい声で

「ちよみんちゃん」

と名前を呼んでくれました。

「お爺ちゃん、頑張ってね。

 早く元気になってね。」

と言うと

小さな声で

「…うん…」

と答えてくれました。


私の学校が夏休みに入っても

祖父に回復の兆しは感じられず

点滴とチューブや機械に

つながれたままで食事も取れず

弱々しく横たわっていました。

私はお爺ちゃんが元気な姿で

家に帰って来てくれると信じたかったけど

漏れ聞く父と母の会話や

祖父の姿を見ていると

とても不安になりました。

「もしお爺ちゃんが死んでしまったら

 私のせいや。

 どうしよう…」

後悔と自責の念に苦しみました。


そして夏休みが終わり9月になっても

祖父の容態は変わりませんでした。

そして、

2学期が始まってから

10日くらい過ぎた

ある日の朝

母から

「ちよみんちゃん、とても悲しいけど

 お爺ちゃんはもう長くないみたいなの。

 万が一、お爺ちゃんが危篤になったら

 学校に迎えに行くから

 一緒に病院に行こうね。」

と言われました。

「嫌や。学校には行かない。

 今日からずっと毎日

 お爺ちゃんの病院に行く。」

「それはダメよ。

 万が一の時は絶対に迎えに行くから

 ちよみんちゃんは学校に行きなさい。」


母に促され、

私は不安で沈んだ気持ちのまま

仕方なく学校に行きました。

その日は、幸いにも危篤の知らせは無く

私は学校の帰りにバスを乗り継いで

病院へ祖父のお見舞いに行きました。

もう祖父は目を開けることもなく

ずっと眠っていました。

私は祖父の手を握り

「お爺ちゃん、

 私のせいでこんな事になって

 本当にごめんなさい。

 お願いだから死なないで。

 元気になって家に帰って来て。」

と耳元で話しかけました。

祖父には何の反応もありませんでした。

私は泣きながら

「明日も来るからね。」と言って

母と帰宅しました。


翌日も

不安な気持ちを抱えて学校に行きました。

その日、数学の授業中

急に私の周りだけ空気が止まったような

不思議な感覚になりました。

まるで自分だけが水の中にいるように

全ての音と存在が遠くに感じました。

私は「その時」が来たのだと悟りました。

そして、廊下を歩く足音だけが

耳に異様に大きく響き

その足音が私の教室の前で止まりました。

ドアが開き

担任の先生が私の席に来て

「お爺様が危篤になられたので

 すぐに帰りなさい。」

と告げました。

すると、それまで止まっていた

空気が元に戻って

私はいつもの教室にいました。

急いで帰る用意をして

学校の前で待っていた母の車に乗り込み

祖父の病院へと向かいました。


祖父は目を閉じて

眠るように横たわっていました。

そして、しばらくすると

私達家族が見守る中

祖父は静かに息を引き取りました。


私が元気な祖父と

最後に交わした言葉が

「お爺ちゃんが死んでしまう夢を見てん。」

「そんな縁起の悪いことを

 言ってはいけない!」

になってしまい、

悔やんでも悔やみ切れません。

そして

「私が夢のことをお爺ちゃんに言ったから

 お爺ちゃんが死んでしまったのでは。」

という自責の念に苦しみました。

30年以上経った今でも

毎年夏の初めになると

思い出して胸が苦しくなります。


私には霊感も特別な能力も全く無いです。

ただの偶然だったのか

思春期特有の感性が

目には見えない祖父の身体の異常を

感じ取ったのか

今でも全然分かりません。

ただ、「死んだ夢を見た」という言葉を

決して伝えるべきでは無かった。

口に出してはならない言葉を

私は言ってしまったのです。



最後まで読んで頂き、

本当にありがとうございます。


昨日の記事へのコメントに

「祖父は私が自分を責めて苦しむことを

 望んでいない。」

という内容の優しいお言葉を頂きました。

心が救われました。

亡き祖父のために私がすべき事は

過去を嘆くのではなく

両親を大切にして

子供を一生懸命に育てて

少しずつでも前に進んで行くことだと

気付かせて頂きました。

本当にありがとうございます。

















  

 



 





 

 













後悔していること

 

 

 

 

 

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