こんばんは。
今日も一日、お疲れ様でした。
教室の中に
私の居場所はなかった。
私には
本当の友達と言えるような
そんな友達はいなかった。
でも、
休憩時間や昼休みに
にぎやかな教室の中で
一人でいる勇気がなかった。
一人ぼっちだと思われるのが
怖かった。
だから、
用事もないのにトイレに行った。
友達ではない誰かの会話に笑うふりをした。
私は
一人ぼっちではないという演技を
毎日毎日続けた。
教室の片隅で
いつも一人で本を読んでいる子がいた。
休み時間になると
一人静かに本を開く。
にぎやかな周りの音など
聞こえないかのように。
そして
チャイムの音が鳴れば
一人静かに本を閉じる。
その子はいつも一人で
友達はいなかった。
でも、
私はその子がうらやましかった。
私はその子になりたかった。
自分が一人ぼっちでいることを
受け入れられる強さが
欲しかった。
その子は
教室の中の誰よりも強かった。
教室の中の誰よりも大人だった。
今日も一日、お疲れ様でした。
おやすみなさい。
