2016年映画ランキング | 24時のブルース

24時のブルース

映画・音楽などに関することを、ひねもすのたりと語ります。

今年もやってきました、年間ランキング。

記録として残しておくこととして念の為書きますが、

大晦日に風邪をくらい、体調悪い中記事を書いています。

その為、例年のような短評は無理なので、トップ10については

超短評でいきたいと思います。

 

1    オーバー・フェンス 

2    キャロル 

3    シング・ストリート 未来へのうた

 

4    シビル・ウォー キャプテン・アメリカ  

5    ローグ・ワン スターウォーズ・ストーリー 

6    クリード チャンプを継ぐ男 

7    SHARING

8    この世界の片隅に 

9    シン・ゴジラ 

10    太陽 

 

11    FAKE

12    ちはやふる・上の句 

13    ヒメアノ~ル 

14    X−MEN アポカリプス 

15    クリーピー 偽りの隣人 

16    デッドプール 

17    何者

18    海よりもまだ深く 

19   怒り 

20   オデッセイ

 

21    スティーブ・ジョブス 

22   ヘイトフル・エイト 

23   帰ってきたヒトラー 

24 サウルの息子 

25 ゴースト・バスターズ 

26 貞子 vs 伽倻子 

27 ズートピア 

28 ドント・ブリーズ 

29 すれ違いのダイアリーズ 

30   ちはやふる・下の句   

 

31    HiGH & LOW THE MOVIE

32    バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 

33    ストレイト・アウタ・コンプトン 

34    ベテラン 

35    黄金のアデーレ 名画の帰還 

36    サウスポー 

37    ケンとカズ 

38    あなたを待っています 

39    ディストラクション・ベイビーズ 

40    永い言い訳 

 

41    ハドソン川の奇跡 

42    スーサイド・スクワッド 

43    溺れるナイフ 

44    アイアムアヒーロー 

45    ディーパンの戦い 

46    SCOOP!

47    君の名は。 

48    スポットライト 世紀のスクープ 

49    イレブン・ミニッツ 

50    リップヴァンウィンクルの花嫁 

 

51    ブルックリン 

52    アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち 

53    ブリッジ・オブ・スパイ 

54    砂上の法廷 

55    エクス・マキナ 

56    リリーのすべて 

57    10クローバー・フィールド・レーン 

58    マジカル・ガール 

59    スタートレック BEYOND 

60    マネー・ショート 華麗なる大逆転 

 

61    グランド・イリュージョン2 見破られたトリック 

62    裸足の季節 

63    ルーム 

64    アウトバーン 

65    ヒトラー暗殺 13分の誤算 

66    レヴェナント 蘇りし者 

67    ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 

68    TMNT・シャドウズ 

69    日本で一番悪い奴ら 

70    モヒカン 故郷に帰る 

 

71    ブラック・スキャンダル 

72    イット・フォローズ 

73    ボーダーライン 

74    ピンクとグレー 

75    メカニック:ワールドミッション 

76    コップ・カー 

77    世界から猫が消えたなら 

78    完全なるチェックメイト 

79    クリムゾン・ピーク 

80    ファイディング・ドリー

 

81    マダム・フローレンス 夢見る2人 

82    ペレ 伝説の誕生 

83    エンド・オブ・キングダム 

84    64 前編 

85    さらば あぶない刑事

 

86    無伴奏 

87    64 後編 

88    グッドモーニングショー

 

はい、こんな感じです。

ではワーストの短評から。

 

86位 無伴奏

話自体は『マイ・バック・ページ』を彷彿とさせ面白いが、

とにかく不自然なまでの乳首死守映画という点が最後までノイズに。

 

87位 64 後編

吉岡秀隆を容易に使うのは本当に止めた方がいい。

なんなのあの声いじり。

 

88位 グッドモーニングショー

信頼できる大好きな映画好き友達と連れ立って

深夜のTOHOシネマズ六本木で鑑賞したが、

眠気と酔いが醒める程のクズのような映画でした。

何から何まで全部間違っているという点ではある意味評価できる。

 

以下は、トップ10の短評です。

 

10位 太陽

 

僕達の観たかった入江悠どころか、それを良い意味で覆す作品。

絶望的な行く末の中で、小さな希望の暖かさに救われる。

 

9位 シン・ゴジラ

 

気軽に言うのは良くないけど、ポスト3.11映画として秀逸。

公僕に従事する身としても勇気をもらえた作品。

 

8位 この世界の片隅に

 

極めて1位に近い8位です。

個人的には『この空の花 長岡花火物語』を想起しました。

現代と地続きでありながら、当時のこの世界に存在したすずさんに

思いを馳せずにはいられない。

 

7位 SHARING

 

ポスト3.11としては個人的にこちらに軍配をあげたい。

心霊表現に心の浄化を促された直後、

悪夢的なエンディング(二通りの解釈ができると思う)に

全身が総毛立つ恐ろしさを感じ、地に足のつかない感覚を覚えた。

 

6位 クリード チャンプを継ぐ男

 

大傑作です。これも極めて1位に近い6位です。

クライマックス、アドニスがダウンし意識が遠き、

走馬灯のように大事な人達が脳裏に過っていく中、

「最後に残るのは血だ!」と叫ぶような一瞬のカットに

興奮と涙を抑えきることができなかった。

 

5位 ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー

 

スター・ウォーズ史上最高傑作だと思っています。

「希望が紡がれていくこと」自体の希望に、目が失禁する。

この世界を構成する名も無き存在である自分であっても、

誰かに届けること、思いを紡いでいくことは出来るんだと

思わせてくれる、素晴らしい作品。

 

4位 シビル・ウォー キャプテン・アメリカ

 

MCU史上で暫定の最高傑作だと思う。

宇多丸師匠が仰っていた「キャップ3部作」としても見事な幕の閉じ方。

 

3位 シング・ストリート 未来へのうた

 

「全ての兄弟」の一人である自分の為のような作品。

主人公の妄想ダンスパーティーシーンは涙腺決壊もの。

兄がいたから今の自分がいることを再確認できた秀作。

 

2位 キャロル

 

こんなに美しい映画は観たことがない。

誰もが観るべき普遍的な「恋愛映画」である。

 

1位 オーバー・フェンス

 

社会という見えない壁に囲まれて、

存在意義すら疑ってしまうどん詰まりの人生でも、

勇気を持って少し前に踏み出すことで、そのフェンスを越えることは出来る。

それを教え讃えてくれる、救いと希望を与えてくれるラストシーンと

エンドロールのあの優しい音楽に、暖かい涙が止まらなかった。

 

以上、今年の映画ランキングでした。

 

本当に素晴らしい作品ばかりで、トップ10以上は

どれが1位になってもおかしくないような作品ばかり。

傾向として、絶望的だったり救いのない状況下で

一筋の光明と希望を見出させてくれる作品に

自分が心惹かれるのを改めて気付かされたランキングだった。

 

今年の最後に、キャリー・フィッシャー氏に

多大なる敬意と感謝の意を捧げたいと思います。