占いにご相談くださる方の8〜9割は
「あの人は私のことをどう思っているのかを観てください」
という、一言から始まります。
相手の世界観や、異性関係の成り行きというものは
当人にとって意味不明であることが大きいからですが
依存癖が少し軽くなる「振り返りたいポイント」があります。
「相手ベース(相手ありき)」
に、なっていないか?
という点です。
恋愛とはーーー
「私のあるままは素晴らしい」
「あの人のあるままも素晴らしい」
というステージの上で成り立ちます。
結論的には、これを前提としたステージの上の役者だと思い込んで、関係を展開し続ければいいだけのことなのですが…。
恋愛という親密的な関係には、ストレスポイントがあります。
親密な感情が湧き上がるがゆえに
相手を「投影同一視」「自己同一視」して
自己主体に相手をジャッジしてしまいやすいという
トラップです。
そのため、いい方向にも悪い方向にも、自分の世界観をそのまま相手にトレースしては、恐れたり、腹を立てたりします。
☆投影同一視
ーーー自分の嫌いな世界観を相手が提示してくるように見えてしまう幻想
ーーー真実:相手は全く違う意図の中にいます。
☆自己同一視
ーーー好意や愛情とは、自分が考えるように相手も提供するものであるはず、という頑なな思い込み(色眼鏡)を外すことができない
ーーー真実:相手は全く異なる好意の示し方をする方です。
つまり、占いに頼りたくなるきっかけである「あの人は私のことをどう思っているのか?」というセリフの背後で動いているものは、「幻想からくる恐れと怯えと不信感」に集約することができてしまいます。
そのために、「自分とは全く違う相手の意図が知りたい!」「あの人の好意とは、どういう風に表現されるものですか?」と、
ご本人との「違い」について、占い師に問いかけたくなるのも、自然です。
それを知ることも知的好奇心を満たすこともできるでしょうし、不安緩和の役には立ちます。
ただ、一時的にです。
それは表面的な「差異」という部分的な問題だからです。
このブログでは「関係の本質」をご紹介したいと考えています。
「占い依存症」又の名は
「恋愛(関係性)不安症」とは
「愛に辿り着きたいのに、どうしたらいいかわからなくて苦しんでいる」
とも言い換えることができるからです。
それは
「私のあるままは素晴らしいし
相手のあるままも素晴らしい」
という立ち位置です。
恋の刺激が好きな方がいます。
そういう方が向いている方もいます。
その場合は
「肯定的なシグナルが自分に向けられていることへの快」
を好みます。
そういう方との恋愛をお求めの方は、ムードや駆け引きや刺激を楽しむ関係を欲しているという、割り切りが大切です。
ただし、お相手もその条件を求めている方でないと、結末はややこしいことになります。
「ムードが欲しいんじゃないわ!現実的な育み合いを求めているのに、あなたはそれを必要としないのか?」
という関係の齟齬です。
このような食い違いによるストレスをなくすには、
最初の段階で「目的」を明確にして
お互いに共有しておくことが理想的ですが、
恋愛の入り口とは、徐々に踏み込んでいくところもありますゆえ、なかなかそうもいかないことが多いのも頷けはします(^_^;)
それだとしても、譲ってはいけない大切なことは
「私はどうしたいのか?」という主体性です。
あなたの人生はあなたのものだからです。
「相手ありき」ではありません。
「相手の立場を思いやる」というスタンスはとても素敵なことではありますが。
相手に寄り添うことは、関係を育てる上で欠かすことはできませんからね。
だからといって
相手の言いなりになることとは、違います。
「私は、こうです」「あなたはそうですか」
と、お互いの胸の内を開示し合うこと。
その時に、受け入れられるものと、受け入れることができないものと、出てくることかとは思いますが。
いずれも、自分の正直なところを伝え、許しあい、支え合うことが、対等な恋愛(人間)関係です。
それはですね
「鏡の法則」の通りーーー
「あなたがあなたのあるがままの
正直な気持ちをうまく捕まえることが
できていないためもあって
お相手にあなたの
真意を伝えることができていない」
ことによります。
「あの人は私のことをどう思っているでしょうか?」
という疑念が浮かぶ時とは、おおむね
「自分の正直な気持ち」を表現できていない時であり
「相手を優先しすぎたり」
「相手との関係を失うことを恐れすぎたり」して
「自分の本心を見失っている(捕まえることができていない)」時になります。
*あなたの胸から湧き上がる、心からの言葉を紐解く方法論もどこかでご紹介しなければなりませんね😉(また別の記事にします)
これは、お互いの心が成熟する手前の段階で、夢見心地の中で欲情を愛と捉えて肉体関係に及んだ場合の、男性側に起きやすい行動です。(この件については、また別に記事を起こします)。
よっぽど、相手に嫌われる行為をしたわけでもないのであれば、
相手の存在が
自分の中で苦しくなる時におきる現象です。
特に、ありのままを許されて生きてきていない方(どこかしら、自己を否定していたり、自罰的だったり、劣等感が強かったり、理想が高すぎたり・・・)は、
夢見る少年のような恋愛関係ではなく、現実を共に生きていこうとする異性関係に恐怖を抱きます。
自分のありのままの道が邪魔されるという幻想を持っているからです。
愛は対等であるということを誤解し、愛を恐れているのです。
ゆえに、ブロックされる時とは、
どちらかが現実的な関係を
迫るような言動をとった時
になります。
それも一つのプロセス、一つの揺さぶり、一つのきっかけ、通過地点です。
「私のありのままは素晴らしい、あなたのありのままも素晴らしい」という構えで関わってきたお相手が、
このような行動に出たのであれば、それは、
上記の☆の件で
「一人で苦しくなったのだ」と見守る心が
あなたの中から湧き上がるのかどうかを
チェックするといいでしょう。
愛と恋は違います。
とはいえ、どれほどの恋の刺激好きな方も、
必ず「愛」の問題と対峙せざるをえなくなります。
あるクライアントの方がお付き合いされていた方は、関係の始まりから「2ヶ月限定で。私は恋愛はすべてそうすると決めているのです」と、コントラクト(合意)をとる方だったそうです^_^
「男女の心の妙をご存知の方なんだなあ」と感心したことがあります。
このような条件下でスタートした関係でないのであればーーー男女のもつれあいには、
「自分とは違う」という壁が待ち受けているからです。
その言動に直面下した時、
「あの人は私のことが嫌いになったの?」
と慌てふためくのも
目に見えるものや、わかりやすく
耳に届く言葉を、間に受けやすい人間は
自然な流れの一つでありましょう。
この時、あなたがナーバスになっているのは
恋(刺激的なロマンスの持続)のためにですか?
それとも
ありのままを許し認め合い励まし合う
愛の関係を築きたくてですか?
ここもチェックするといいでしょう。
もしも刺激的なロマンスの持続を求めてのことだとしたら、それを相手に提示しましょう。
この時、相手が「(ありのままを理解し合う)愛を求めている」というスタンスであるとすると、
今度は、あなたがどうしたいのか?
ということを考えなければいけません。
恋を求め続けるのか?
愛を引き受けるのか?
「両方が必要だ」というのであれば
そのことを相手に伝えましょう。
この関係は、そこまでハードルは高くないと思います。
「話し合い」をいかに促進させるかの問題だからです。
厄介なのは、(細心の注意を払う必要があるのは)
「愛に直面化した時に、
片方の人のエゴにとって許し難い領域である(恐れを感じさせる)ケース」
です。
<予想外の反応>が当たり前の相手を
好きであるという事実を
あなたはどのように抱き止める
(受け容れる)ことが
できるでしょうか?
この事実を受け止めたいのか、あるいは終わりにしたいのか?
みなさん、無意識ではあるのですが
この部分が受け入れられないために
「依存ループ」にハマっていることも多々です😅
まずは、現実にある等身大の二人の姿を受け入れ、、
「今ここを生きている、ハラからの声」
に、身を委ねることが大切です。
愛の反意語は恐れ、エゴです。
<恐れ>が好むのは、「目に見えてわかりやすい安心材料」や「慣れ親しんだ、耳心地のいい言葉」です。
しかしながら、愛を前にした時、エゴの思惑は裏切られます。それが自然ですーーー。
占いに依存したくなる不安症とは
「エゴの思惑(わかりやすい思い通りの世界)」の通りに展開を眺めたいのに
「Everything is OK!
(ありのままに全てはOK)」という
<思惑外>も受け入れたい
魂の指向性との間で
正面衝突が起きていることからくる
「心のぐらつき」
といって過言ではありません。
もしも占い師に問いかけるのであれば
「あの人は私のことをどう思っているでしょうか?」
という質問よりも
「私はどうすれば
<あの人のあるままも素晴らしくて
私のあるままも素晴らしい>と
感じることができるように
なるでしょうか?」
というクエスチョンです。
このポイントをよくご存知の占い師の方は
結局話の視点がここに行き着くはずです。
さらに付け加えるなら
「予定不調和で理解不能な
あの人の言動の中に
私への真心を、
どこに、
どうすれば
発見することが
できるようになるでしょうか?」
という問題も潜んでいます。
「あの人は、今あなたのことを思っていますよ」と、
何度でも教え伝えられても
「え?どこが?相変わらず、冷たいんですけど」というものの見え方を繰り返します(^_^;)
この問題点は、「主体性」を 磨くことで、解決されます。
「この関係は、私の意思で選択している」という
腹の座りの問題でもあるのです。
あえて直截的言い方をするならーーー
エゴと愛のハザマで、
相手の意向ばかりを気にして、
相手ありきにして
自分の意思を見失い、
相手との関係に対し保身
(傷つかないようにすること)を優先し、
主体として覚悟を決めていないために、
いつまでも心が揺れて
「恋愛不安症」に陥っているわけです。
それは
あなた自身が
あの人に対する自分の真心を見つけられなくて
苦しんでいることでもあります。(無自覚ですが)
「相手が私をどう思っているのか?」という問題の仮面の下で…。
対策は
あなたがあなたのありのままを大切に愛する心を育てること。
あなたの胸の内で起きている感情を
慈しむことのできる度量
(心の器・慈愛の心)を磨くこと。
あなたが自分の真心を見つけることができれば、
それをお相手に伝えることができるようになります。
あなたが真心で接することができれば
お相手からも真心を引き出しやすくなります。
それがあなたのエゴの<想定内>か<想定外>かは別として。
特に、あなたが占いに依存したくなる、
隠された背景(深層心理のあや)に
「相手の真心が見えない」という声があるのであれば、
この視点をよく検討されるとよろしいかと、オススメします。
二人の間に<愛>があるのかどうか
という境地を求めて
苦しまれているのでしたら、なおさら
あなた自身が「真心」を
丁寧に掴み取ることができるかどうかを
見つめましょう。
このポイントを支えてくれる専門家であれば
頼る価値はあります。
くりかえしますが
大事なことは
・あなたがこの関係を選んでいるということ
・あなたがあなたの真心を見つけられれば相手の真意も見えるようになるということ
万が一、その真心からのアプローチをもってしても
響かないお相手であれば、
早く他の人にその美しい真心を向けることが大切です。
あなたのエネルギー(生命力)温存のためであり、世界の平和のためであり。
このぐらいの確かな自尊心と気丈さを持って
大切な人に接することができれば
お相手もまた、囚われているかもしれない
思い込み(恋愛に対するこうでなければならぬという構えが潜んでいると、これも双方の関係の歪みに発展します)を解放し
幸せにすることができます。
・・・とはいえ、誰にもいろいろなプロセスがあります。
私のように、自らの経験をもって
愛を表現する人になることを目的とした魂の場合には
山ほど占いにどっぷりハマって
その正体と深層をつぶさに観察する必要が
どうしてもあったわけですし。
だからこそ、今、占い依存の渦中におられる方が
<どこに向かう旅の途中なのか?>
<何を自覚すると、その苦しみから自由になるのか?>
という思いから、お話しさせていただいています。
いちヒントにしていただけたら幸いです。
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