こんにちは。

行徳の訪問マッサージ師　田口です。

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脳出血を発症したTさん（50代男性）は、右片麻痺（かたまひ）の後遺症がある患者さんです。

先日訪問した時に、Tさんの奥様から嬉しい話を聞きました。

「試してみたら、思っていた以上に歩けたんですよ！」

この少し前に、Tさん夫妻と歩行についての話をしていました。

Tさんは日常生活ではほぼ一日中、足の『装具』を着けています。

【装具】

これを装着すると、足首が90度の角度で支えられます。

足首が安定するため、立つ姿勢や歩行の安定につながります。

このところTさんの足首を動かしていたときに、私は動きが大きく・力強くなってきたと感じていました。

足首は強化ポイントだったこともあって、重点的に動かしていました。

また、数多く運動も行ってきました。

ですので私は、「少しずつ装具を外す時間を作っても良いと思います」と提案したのです。

もちろん、装具の使用が悪い訳ではありません。

でもやはり、装具なしで歩けるに越したことはありませんからね。

私の話を聞いた翌日Tさん夫妻は、用があって家電量販店へ出かけました。

「じゃあ早速試してみよう」となり、家電量販店内でしばらく装具を外して歩いたそうです。

最初は「テレビのコーナーまで」とおっかなびっくり歩き始めたところ、「洗濯機コーナーまで」や「もう少し」となっていきました。

結局、そのまま店内を一周できたのでした。

これが「思っていた以上に歩けた」という意味だったのです。

Tさんは脳出血を発症後、右足にうまく力が入らなくなりました。

そのことから、「もうオレは歩けない」と思い込んでいたようです。

トライする前から、心理的な壁を作っていたのですね。

このようなことは、片麻痺の患者さんによく見られます。

「できない」という思いが先行するので、回復している自分にも気付かないことが多いのです。

これは無理もないことかもしれません。

患者さんにとっては、病気を発症する前の自分の動きが基準になっています。

少しくらい歩けたとしても、良くなった実感が乏しいのです。

意外な場面で、自身の回復に気付きます。

ご自分が思っている以上に、やれることに気付く患者さんは多いと私は感じています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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市川市　行徳　脳卒中のリハビリ専門治療院

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思い込みは体の動きを妨げる