今回はサイネオスの団体交渉(以下「団交」)への不誠実な対応についてご紹介します。

2022年2月17日、BディレクターのCさんへのパワハラを伴う不利益な人事措置の件について、当組合は人事部に、3月中旬までの団交開催を申し入れました。その際、事実確認のため、パワハラの当事者であるBディレクターの出席を強く求めました。

当組合が十分な時間的余裕をもって団交を申し入れたにも関わらず、
人事部は、「3月中は他社との合併があり、忙しくて対応出来ない。4月の早い時期に延期したい」と、一方的に団交を延期してきました。
人事部は、団交を優先順位の低い暇な時に対応すればいいことだと考えているのでしょうか。大変不誠実な対応です。

これに対し当組合は、パワハラの当事者であるBディレクターを出席させることを条件に、4月上旬までの団交延期を受け入れました。その際、当組合は人事部にBディレクターが大阪オフィス勤務であることを考慮し、「オンラインの参加でも構わない」とまで譲歩しました。

しかし、人事部はその要求を無視しているのか、4月に入っても、一向に団交の日程連絡をしてきません。
当組合が催促したところ、なんと人事部は「再度社内でBディレクターの出席可否を話し合う」、「その方向について、来週決裁をとりたい」と更に団交を延期してきました。人事部は、一度はBディレクターの出席可否を話し合っていたような言い訳をしていますが、到底信用できたものではありません。

さらにひどいことに、その一週間後の4月6日になっても人事部長からは連絡がありません。当組合から人事部長に団交日程について催促したところ、なんと人事部長は、「会社の方針で、Bディレクターに団交出席はさせないことになった」と言い放ちました。しかも、会社の方針についての合理的な説明は一切しないのです。
 

人事部長は、こちらから催促しない限り回答期限になっても連絡せず、勝手に期限を引き延ばすということを平気で行います。
翌4月7日には、人事部長は当組合に対して「5月初旬~下旬への団交延期」を要求するありさまです。

2月の団交申し入れから、すでに2ヶ月近くも経過しているのに、人事部は全く反省もしないだけでなく、Bディレクターを団交に出席させない理由が「会社の方針」というのは、余りにも不誠実ではないでしょうか。

人事部が「会社の方針」を説明できないのは、人事部が事実をねじ曲げて、上級職のパワハラを隠ぺいしようとしているからです。
人事部にとっては、被害者に落ち度があることにした方が、ディレクターのパワハラを追求するより、断然都合がいいのです。

私たちユニオンちよだサイネオス支部は、このような会社の隠ぺい体質、不誠実な対応に異議を唱え、働きやすい職場環境を目指します。ご支援をよろしくお願いします。