抗がん剤はVDC/IE療法でした。

当初は横紋筋肉腫の可能性が高いと思われていたので、医師からも横紋筋肉腫の治療スケジュールの説明を受けました。

抗がん剤、放射線、手術、また抗がん剤…53週間の治療スケジュールがびっしりと並んだ紙をもらいました。

最短で1年、おそらく1年半ほどの治療になるとのことでした。

治療が終わる頃には中3の秋…受験はどうなるのか?いや、受験など言える未来がこの子にあるのか?不安でいっぱいでした。


そして妊孕性温存療法についても考えなくてはなりませんでした。

受験もわからないのに、妊娠出産なんてもっとわからない…。

それでもどうするか決めなくてはなりません。


妊孕性温存療法とは、抗がん剤の投与は妊娠しにくくなってしまうので、抗がん剤で身体がダメージを受ける前に子宮の組織の一部を手術で切り取って冷凍保存しておくというものです。

卵子を保存しておく方法もありますが、それには卵子を育てなくてはなりません。

注射で大きくなるまで育てるのですが2ー3週間かかるので、それだけ抗がん剤治療のスタートが遅れてしまいます。

抗がん剤投与はもう待てないほど深刻な病状だったので、やるとすれば手術で子宮の一部を切り取って冷凍保存する方法です。


私は、娘に未来があると信じたかった。

だからその手術も受けてほしいと思いました。

けれども娘はつい先日の生検手術での耐えがたい痛みがトラウマでもう手術は嫌だと言いました。


私と娘の意見は平行線で、医師も抗がん剤は1度くらいならまだダメージもそこまでないのでまず抗がん剤をやりましょうと提案してくれ、妊孕性温存療法については保留のまま初めての抗がん剤治療がスタートしました。


1クール目はそこまで身体に負担もなく、気持ち悪さで食事はとれなかったものの嘔吐もなく比較的スムーズに終了したと思います。


娘も、なんだこんなものかと拍子抜けしたような様子でした。


生検の手術後すぐだったので、小児外科病棟にいた娘でしたが1クールが終了する頃に小児内科病棟に移りました。

この小児内科病棟で、長い入院生活を送ることになります。