【お題:値する
好評・受けがいい
ひきつける
決まっている】
本年も押し詰まってまいりました。
私の原稿も押し詰まってまいりました。
ここで、2つお詫びをいたします。
まず1つ目、ワード又はエクセルで作成してからのアップになるため、パソコンでの閲覧は改行が保たれてますが、スマフォの方には改行の不備で読みにくいと思われます。どうぞご容赦下さい。
2つ目は、次の記事、風流なチャン侍医を好む私の個人の嗜好・思考・至高によるもので、楽しくも読みごたえも無く、ただただ冬景色のチャン侍医を追求したマニアックなお話です。読まされた方はたまったもんじゃないと思いますがお暇な方は足を止めて行ってください。
佳月と幽香
年の瀬を静かに過ごしたいと思うこの男、典医寺の最高責任者チャン侍医とはうらはらに、ここ宮中は、酒を飲みながら日の出を待とうと、夜通し飲む覚悟の連中で賑わっていた。
先ほど通ったウダルチ兵舎も男たちの雄たけびや一気の声が外まで漏れていた。
そんな賑やかしを背に王宮から少し離れた、楼へと向かう
そこは、少し歩くが町や山々が一望できる絶景の場所である
既に止んでいるものの、降り積もった新雪に初後をつけ乍ら、雪の階段を登って行くと、木を組んだだけの簡素な造りの机と椅子が設置されている
綿入れを着てでもこの冬空で万金に値する景色を堪能したいと、敢えて楼の中には入らない
それがこの男のこだわり
― ここが今宵の宴の席、
フフ、上等なしつらえです。
持参した酒と盃を取り出し、まずは1杯、胃の腑に流し込む
新酒の華やかな香りが鼻腔に広がると、1つ息を吐き真白き景色を360度見渡しながら、杯を進める極上の酒
― 雪化粧は格別な興。
雪で化粧をしての出迎えとは
私だけのための一興にも
感じます。
何と素晴らしい年越しでしょう
辺り一面、雪のせいか月のせいか、ただの闇より明るい
それは青ともなし、紫ともなし神秘の色彩の中に身を置いていると、自
分も溶け込んでいる錯覚に陥る
そしてこの男、中々の洒落物であり、この景色を壊さぬよう白を基調とした衣装に合わせ盃も白磁
さらに銀細工に、天山山脈あたりの純度の高い紫水晶をはめこんだ、髪飾りと腕輪をしている
まるでこの銀世界と雪月夜を模したような一品、それを身に着け景色と融合する
カサリ
不意に、音も無き世界の静寂を破る物音に振り返ると、真っ白い雪兎
― ああ、これはこれは年の瀬に
人恋しくて出てきましたか
貴方なら、この世界に
足跡をつけ横切っても構いません
雪に同化するほどの白兎にワクワクしつつ、こんなとこまで景色を重んじる風流な男である
そこへ更に静寂を破る足音
顔をあげれば友の姿、実際に友とは呼び合ってないが、お互いにそう認識していると思っている。
ウダルチ隊長チェヨン
濃い紫の衣装のその上に、花も見惚れるかんばせ
思わず、チャン侍医も笑みがこぼれる
― これはこれは良い景色
― 邪魔をしたかな?
― いえいえ、ところでお仲間は?
― ばか騒ぎがはじまったので
副隊長に任せてきた
フッ景色を壊していないかな?
― その、心配ですか?
貴方は大丈夫です
花のかんばせに宵闇の衣装
大歓迎です。
そして、決まっています
いつもながらに一人酒です
どうでしょう・・・と
盃がありませんでしたね
― 心配はいりません
おこぼれに預かろうと
持参しました。
新酒は好評につき売り切れで
ここならあるかと思いまして
― これは用意の良いことで
では改めて
年越しの宴と行きましょうか
静かに盃を打ち鳴らし、年越しの宴が始まる