台湾旅行・最終日

 

 

 

 

 

泣いても笑っても、今日帰国する。

 

 

 

 

 

そんな今日は、かなり朝早く起床した。

 

 

 

目的は、

「阜杭豆漿」

というお店に行くため。

 

 

 

 

ガイドブックに載っていたし

いろんな人のブログにも書かれていたから、

行ってみようかな〜。

 

 

くらいのテンションでホテルを出発。

 

 

 

阜杭豆漿が入っているビルに到着。

 

どうやって行くのか分からん。

 

とりあえずビルの中に入る。

 

 

なんとなく歩いていく。

階段に長蛇の列。

 

 

ガイドブックに並ぶとは書いていたが

まさかここまでとは。

 

 

 

とりあえず最後尾に並ぶ。

 

 

 

並んだはいいが全く進まない。

まるで牛歩戦術のような進み方。

 

 

 

 

体格のいい前の人が階段を一段上がっても、

その体格のおかげで私は上がれない。

 

 

後ろの人が上がりたそうにしてくるが、

私は上がれない。

 

 

 

なぜかその事で色々妄想し脳内で一人で盛り上がる。

 

 

アホなことしか考えられない

自称日本代表

 

 

 

 

そうこうしているうちに、

私の後ろにはどんどんと列が伸びていく。

 

 

 

食べ終わった人たちが降りてくる。

 

 

 

みんなの顔がキラキラと輝き、

幸せに満ち溢れている。

 

 

 

 

え、なにそのオーラの輝き。

 

 

 

これは期待のハードルがぐいっと上がってくるわ。

 

 

 

 

そこへ

待ってるお客さんへ

お店から試食のサービスも出てきた。

 

 

まるで日本のおもてなし文化のよう。

 

 

 

あ、ちゃんと列になってるのも、思えば日本っぽい。

 

 

 

 

長く待ち望んだ店内へ、ついに入れる時が近づく。

 

 

 

店内も、うん、そうだよね。

 

すごい混んでる。

 

 

 

ふと、メニューを見て、

なに食べようか決めていなかったことに焦り。

 

 

 

 

なんて書いてるのかも分からないが、

とりあえず豆乳スープと揚げパンにしようかな。

(それしか書かれている意味が分からなかった)

 

 

 

 

番号がふられていたので、

持っていた紙に豆乳スープと揚げパン

それぞれの番号を書く。

 

注文の順番になり店内で食べる旨伝え、

その紙を渡す。

 

あっちで受け取って。

的なジェスチャーが来るので、そそくさと移動。

 

 

 

 

厨房が丸見えなのだが、

全員テキパキと忙しそうに働いている。

 

確かに、この人数を捌くのなら、

のんびり仕事なんてできないわな。

 

 

なんて思っていたら、

私の注文したものが出てきた。

 

なんとか一人座れる席を見つけ、確保

 

こういう時、一人だとすぐ見つけられていいな。

 

 

と陽気に思いつつ、

豆乳スープに手をつける。

 

 

とても優しい、

母親の愛情のような温かさを感じるスープ。

 

疲れた胃が、これこれ!と叫んでいるよう。

 

 

スープを掬う手が止まらない。

 

 

 

っと、揚げパンも食べなきゃ。

 

 

スープに浸さず、食べてみる。

 

 

・・・うん。

 

 

 

 

これは、あれだね。

スープに浸すんだね。

 

 

浸して食べる。

 

・・・うん。

 

 

 

君、今は登場じゃなかったかな。

 

 

 

まだ出番じゃなかったよ。

 

美味しいのだが

私の胃が、

ものすごい勢いで拒否反応を示してきてる。

 

 

 

 

だって、本当にただの揚げたパン。

砂糖も何もついていない。

ただの油まみれになった揚げパン。

 

 

 

ごめんよ、揚げパンくん。

 

 

また出演依頼が来たら、お願いしようかな。

 

 

台湾の皆さん、ごめんなさい。

 

 

罪悪感は、

一口飲んだ豆乳スープが綺麗に流してくれた。

 

 

 

全てを食べ終え食器を片付け、

一度店内をぐるっと見渡したあと、

ホテルへと帰路につくも、

ふと、行列が気になり、見にいってみると、

ビルの外にまで列ができていて、衝撃を受ける

 

早起きは三文の徳。

とはよく言ったものだ。

 

 

 

 

三文の徳を得た私はホテルへ戻り、

iPod touchに登録していた

阜杭豆漿について書かれていたブログを見てみた。

 

 

焼かれた卵が挟まっているパンの写真を見つけ、

こういうのが食べたかったんだと

朝から部屋のテーブルにデコをぶつける羽目になった。