2日目の報告。
参加者は1日目よりも多くて30名ほど。
『進捗予定表の作成』
※イメージしやすいように、ワークシートの見本を紹介した。
【ねらい】
各チームで進捗を自主的に管理する。
掲示することで互いに意識し合う。
1日目は欠席したが2日目は参加という生徒も多くいたので、各チームに合流することとした。(結果、1チーム10名ほど)
グループワークはここまで。3月のジャパンデーで再び訪問することを楽しみにしていますと伝え終了。
ここからは全体での活動となる。
『川を汚したのは誰?』 隊列:全員で大きな円になる
【準備するもの】
キレイな水を入れた水槽、役割を書いた容器(中には葉、ゴミ、油など、それぞれ別のものが入っている)
【手順】
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円の中心に水の入った透明な水槽を置く。
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参加者に役割を貼った小さい容器をひとりひとつずつ配る。同時に、中は見ず、ラベルに書いてある言葉も言わないように指示する。
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その後、実施者は川のものがたりを全体に朗読する。(綺麗な川が汚れていく物語)
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物語の進行に合わせて、参加者は自分の持っているものを水槽の中に入れる。
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物語が終わったら、知っていること、感じたことを共有し、どのようにしたら川を汚さずに済むか、きれいにすることができるかなどを話し合う。
【ねらい】
目の前で透明な水が汚れていく様を通して環境汚染を追体験する。
日本の川の持つ汚染の歴史を学ぶと同時に、心掛け次第で環境は改善できることを知る。
個人の行為が地球環境に影響するということについて考える。
※私(日本語)と先輩隊員(現地語)で同時通訳のように交互に朗読した。
ワーク後、汚染された水槽を観察、各自の気づきを発表し合う。
『ゴミ拾い』
ではどのように行動に移すかという流れで、歩いて5分ほどにある大学構内のカフェテリアのゴミ拾いをした。
カフェテリアは多くの学生がいて啓発にもなるとの理由だ。
ゴミ拾い後のふりかえりでは、気持ちよかった、楽しかった、通りすがりの学生も手伝ってくれたなどの感想も聞けた。
『まとめ・ふりかえり』
参加者50名以上の想定だったが、終わってみれば初日に6名×3チームというのは妥当であったようにも感じる。計画通りの8名×6チームだったらボリューム的に厳しかったかもしれない。
また、日本語教師隊員も言っていたが、人数が少ない=やる気のある生徒が多く来たということもあって、終始活発なグループワークができた。これについては日本語を理解してくれる4年生の存在と現地語が堪能な先輩隊員の存在が大きいだろう。
と、丁寧なワークシートを作ったことも、互いの理解を補う助けになっただろうと感じる。
計画を立てるまでは容易いが実践することは難しいのは当然の話として。
(学校などの場で、学生が主体的に何かを決断するといった経験が少ないため)まず自分たちで計画を立てるということが困難な環境がこの国にはある。そういった状況の中ここまでのグループワークが出来たのは、それだけでも大きな成果であるように思う。この計画が数か月後にどういった展開になるかはわからないが、上手くいっても行かなくても、学生たちの良い学びとして繋がるのではないかと考える。
今回のセミナーを経験し、
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効果的なワークシートの活用法
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プログラムを組んでの段階的な学び
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ワーク後の継続的な取り組みと経過観察
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主体的なグループワークの適正人数
などについて自分自身の学びにもなった。
成果物、当日の記録などを元に、配属先と気づきを共有できればと思う。
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