すっかり秋めいてきたこの時期。
涼しくなってくると夏には暑くて集中力欠いてしまったことも楽しめて嬉しいです。
読書の秋、食欲の秋、ファッションの秋・・・。
今年我が家では、「観そびれたままになっている名作映画を鑑賞しよう」という目標と掲げ、夫婦で秋の夜長をエンジョイする予定です
先週末はこちらを借りてきました↓
言わずとしれたアーサー・C・クラーク&スタンリー・キューブリックの名作!
SF映画の金字塔とも言われるのこの名作をワタクシのつたない脳みそと言葉で表現するのは失笑ものだと思うのですが・・・、でもこの感動は記録に残しておこうと思います。
◆あらすじ◆(注)ネタバレあり!!
その昔、ヒトザル(猿と原始人の中間)がいたころ、地球に黒い石版「モノリス」が出現する。ヒトザルたちはモノリスによって知恵を与えられる。
時は流れ、400万年後。人類により月面基地が出来る時代。月で「モノリス」が見つかる。発見された「モノリス」は木星に強力な新語を送る。
その18ヶ月後、木星探査機ディスカバリー号は木星への航路の途中だった。乗組員はボーマン船長、プール乗組員、その他3名は木星まで人口冬眠中。そして、船を動かすのは人工知能HAL(ハル)9000型コンピューター。HALは人間同様会話をし、思考を持つコンピューターだった。
航路の途中、HALはボーマン船長にこの探査計画へ疑問を抱いていることを告げる。HALの思考に危険を感じ、彼を停止されることを決めた船長とプール。
それを知ったHALは暴走。人口冬眠中の乗組員を殺し、船外活動中のプール乗組員は宇宙服を壊され、死亡する。
唯一生き残った船長はHALを停止させ、探査の真の目的だった「モノリス」の存在を知る。
その後単独で木星に到達したボーマン船長は木星の衛星軌道で「モノリス」に遭遇。スターゲイトを通じて、人類を超越した存在、「スターチャイルド」となる。
中学生時代に本を読んだ記憶はあるのですが、HALのくだりは覚えているものの結局消化できずに終わったっけ・・・。(そもそもSF自体、想像力が欠如しているので得意じゃないのだ)
それを今回映像で見て、やっとその世界観が理解できたような気がしました
「モノリス」を与えた地球外生命体ってどこにいるのさ
目的はなんなのさ
ボーマン船長がスターゲートの後にみる、どこかの1室で過し死んでいく老人の抽象的イメージってなに
結局「スターチャイルド」ってなんだったの
・・・・とまあ、「考えるな。感じろ」的な映画なので色々疑問は湧いてきます。
(本で出ている続編「2010年宇宙の旅」「2061年宇宙の旅」「3001年終局への旅」を読むと色々解明するらしいっす。)
いずれにしてもその精神世界だか神の領域だかを、こんなに台詞なしに(作中、本当に台詞が少ない!!)、映像と音楽で表現するキューブリックって、凄すぎます!!!(語彙が貧困で申し訳ない・・・)
「ああ、あの映画もあのアニメもこの作品に影響を受けて(もしくはオマージュ的なシーンとして)作られたものなんだ」ってことがよーーく分かりましたw(エヴァとかエヴァとかエヴァとかw)
それにしてもこんな映像が1968年、アポロ11号が月面着陸する前に作れちゃうんだから、当時の人たちはたまげたでしょうね。そりゃあ、「アポロ11号の月面写真は偽物だ」とか言われるわw
ちょっと調べてみると、
「ヒトザルのシーンは当初南アフリカで撮影するはずが、キューブリックが飛行機嫌いだったためスタジオ撮影になった」
とか、
「撮影中モノリスにいっさいホコリも指紋も着けるな」と監督指示が出て現場は細心の注意が必要だった」とか、
「宇宙船内のシーンはリアリティを追及するため1秒間に24コマの画像で構成され、1コマの撮影に約10分、たった1コマの動画を作成のに4時間もかかった。(!!!)」
とか、もうトレビアネタがてんこ盛りです。
そんな訳で、私的には好きな映画ベスト5の中に絶対入るくらい気に入りました。
これは是非DVDを購入して、時々観たいな。
ちなみにオットは、「・・・・・・良く分からないし、途中で飽きてきた・・・・・」とのことです。
だろーね(笑)
観る人を選ぶけど、好きな人はすごく好きなはず!っていうタイプの作品ですな