先日、デート(?)をドタキャンされて怒っていたお相手から、出張のお土産で香水を頂きました。
【エルメス新作フレグランス 「屋根の上の庭」】
調香師 ジャン・クロード・エレナ氏による「庭園シリース」第4弾。
アップル、ペアー、ローズ、グリーン・グラス、バジル、マグノリア、モクレン、コンポストノートで構成された、
フルーティーでさわやかな香りです。
お土産、す・て・きヽ(´ー`)ノ!!!!!
私が同ブランドのフレグランス「地中海の庭」(庭園シリース第1弾)を愛してやまないことを知ってのセレクト。
しかも、4月に発売開始したばかりの新作。
そのうち自分で買おうと思っていたので、ルンルンでした。
・・・・しょうがない、この間のことは水に流すか・・・・・。
【「屋根の上の庭」 香りの印象】
こちらの香り、カテゴリーとしてはユニセックスなのですが、これまでの庭園シリーズの中では一番甘い香りです。
ただしエルメスの(・・・というよりエレナ氏の)素晴らしいところは、その甘さが決して人工的ではないこと。
香料を使いながらも自然の美しさを表現する。庭園シリーズの香りの魅力はそこにあると思います。
トップノートにはグリーングラス系の香りがはじけ、ともすると「ナイルの庭に似ているかな?」という印象。
しかしミドルノートになると、洋ナシやアップルのやわらかい甘さが中心になります。
元気な印象のフルーティーさというよりは、少しけだるい、地中海の庭に通ずる倦怠感を含んだ甘さです。
そのまま緩やかにラストノートへ移行していきます。
夕方の風にのって、果実の熟れた香りやモクレンの香りがどこからか漂ってくるような・・・。
ただし、私の場合、愛用している「地中海の庭」もかなり甘くセクシーな香りとしてでます。
香り立ちは、個人個人の体温や体臭、発汗量などによっても変わりますので、気になる方はブティックでお試しになるのがいいですよね♪
【「屋根の上の庭」コンセプト】
かつてブランド業界で働いていた身として、エルメスは本当にブランドコンセプトを打ち出す(伝える)ことに貪欲だな、と思います。
「売るため」に伝えるのではなく、「伝承していくために」伝える。
その頑なまでのメティエ(職人)思考は時には微笑ましくなるほど。
今回の「屋根の上の庭」にも、素敵な商品コンセプトがありましたので、こちらにそのまま載せておきますね(・∀・)ノ
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「2011年、テーマは「現在(いま)に生きるアルチザン」。
新作『屋根の上の庭』は、素材を知り尽くし、技を極めることに情熱を傾ける職人たちの現在と過去、その歩みへのオマージュです。
感嘆と驚きをもたらすこと、それが前作までの「庭園のフレグランス」に与えられた使命でした。
新作『屋根の上の庭』の舞台。それは、エルメスのフォーブル・サントノーレ店の“屋根の上”にある庭園です。
生い茂る木々の枝の間からは、パリを一望することができます。
エルメスの、いわば“緑の職人”、庭師ヤスミナが種をまき、剪定し、水をまき、丹精込めてつくり上げたこの屋上庭園は、香水『屋根の上の庭』を手がけた調香師ジャン=クロード・エレナにとって、馴染み深い場所。
というのも、彼がエルメスと出会い、初めて足を踏み入れた場所であり、今でも時おり訪れては思索にふける大切な場所だったのです。舞台を観て演出家の意図や哲 学を感じ取るように、また絵画を観て三次元空間への画家の意思を感じ取るように、彼はこの庭を見た瞬間に、ある哲学を感じ取ったのです。
季節によってその姿を一変させるこの庭は、どこの庭よりも生き生きしていて、生命力にあふれている……ジャン=クロード・エレナは、この庭を訪れるたびに、その変化に驚き、つぶさに観察してきました。
「調香師の仕事場は、どこでもなく、また至るところにあります」。ジャン=クロード・エレナは語ります。
「ある日、遠くにあると思っていたものがすぐ傍にある ことに気がつきました。しかもそれは、何度も足を運んだことがある場所です。足を踏み入れるたびに、濃厚な草いきれや湿った土の匂いが立ちのぼり、その芳香に身をゆだねるのはとても心地よいものでした」。
リンゴ、洋ナシ、モクレン、そしてしなやかで力強い雑草。庭にはフレグランスの素材がいたるところにありま す。ジャン=クロード・エレナは、この香水『屋根の上の庭』で、自身が見出した、調香師、庭師、鞍職人―すべての職人に通じる気質、哲学を表現しました。
「パリならではの庭に仕上げるために、光の水も忘れずに撒きました」と、ジャン=クロード・エレナはつけ加えています。
庭師たちが使う“素材”をフレグランスとして表現し、まばゆく輝くグリーンのボトルに詰め込まれたこの『屋根の上の庭』は、はじけるように陽気なフルーティ・グリーン・フローラル。男性にも女性にも愛される香りです。
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