涼やかな風が入ってくる

真夏の夜

南と東の窓を開けると

風は自然と流れ込む



こんな贅沢があるだろうか



ナチュラルの風の

なんと心地いいことか



今日は新月に一番近い三日月の日


とくに努力もなく

わたしは幸せの切符らしきものを

手に入れた





ずっと欲しくて欲しくて

手に入れることは大変で

いつもキリキリしてたのに




いまはあたりまえに

いつもわたしのそばにある

幸せのかけら



こんなものなのかしらね



一緒にいられるうれしさ

手に入れた感激

幸せをかみしめるひととき



日常のなかにうもれて

残っているのは

なにかが

終わってしまったことに対する

不思議な脱力感

ずっと奥まで見通せる

まっすぐな道



こつんこつんと靴の音が

どこかのビルの壁にあたり

こだまする



きれいにまあるく剪定された小ぶりな植え木が

道に沿って並んでいる



石畳の歩道を歩く

ガラスの窓に映る自分の姿



朝もやの中

足早に歩く