日産自動車株式会社が生産した七代目「スカイライン」のカタログです。昭和60年8月に登場した七代目は、先代と同様な直線基調のシャープなボディデザインを引き継ぎつつも、当時のハイソカーブームの流れを受けて豪華装備の高級スポーティサルーンへと生まれ変わりました。また、ケンメリGT-R以来となる直列6気筒DOHCエンジンが復活したことでも知られています。カタログはA4より大きな横25.5cm×縦30.2cmの16ページ、裏表紙の印刷から発売された昭和60年8月発行のようです。
2~3ページ「自然のやわらかさと先端技術のやわらかさを共に吸収した都市。そこでは、人々の心はごく自然にやすらぎに満ち、その生活は素敵にスリリングとなる。そんなやわらかい都市に向けて、7thスカイラインは誕生した。」
4~5ページ・発売当初のボディタイプは4ドアハードトップと4ドアセダンの2タイプのみ。2ドアクーペは少し遅れて翌年の昭和61年になってからの追加となります。
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6~7ページ・エンジンについて
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8~9ページ・一部のグレードには日産が開発した世界初のサスペンションシステム「HICAS(ハイキャス)」を搭載。油圧でリアサスペンションを制御し、コーナリングの際に後輪をごくわずかにコーナーの内側へと向けることによって高速時の安定性を高めています。
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10~11ページ・内装は車種により「スポーティ」と「ラグジュアリー」の2タイプを用意
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12~13ページ・ターボ仕様車には鍵を使わずにドアやトランクを開けられる世界初のカードエントリーシステムや5連装オートカセットセレクターを標準装備
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14~15ページ・ハードトップとセダンのグレード一覧。残念ながらGT-Rのグレードは最後まで登場しませんでした。
裏表紙
臨時増刊「PRINCE」新型スカイライン誕生記念特集号
昭和60年8月20日発行(毎月1回発行) 第23巻第9号 通巻449号
日産のPR誌「プリンス」に七代目スカイラインを特集した号があったので内容を簡単に紹介しておきます。雑誌の大きさはセミB5サイズほどで全40ページです。
2~5ページ(折り込みページあり)「やわらかい都市に、やわらかい高性能、新型スカイライン誕生。」
折り込みページ「シアトルの街のマンホールの蓋には、地図が描いてあります。一目で、街のどこにいるかがわかるシカケなのですね。クルマにも、こんなやさしさ、やわらかさが必要なのではないでしょうか。やわらかい都市をやわらかく暮らすためのひとつのウェアとして。ひとりひとりの生活にやわらかく応えるために。だから、7thスカイラインは、都市工学の視点を設計の基本としています。」
6~7ページ・7thスカイラインに搭載される6種類のエンジンについて。新型スカイラインの紹介以外にも様々な記事が掲載されているため、これ以降のページについてはいくつかの記事をピックアップして紹介します。
9ページ・スカイラインの内装について
14ページ・カタログ写真を撮影した写真家の久留幸子さんのインタビュー
15ページ・カタログ写真は「今回は最初からパープル調でと決めて撮影しました。」とのこと。
20ページ「やわらかい都市」についての記事
21ページ「せせらぎと劇場が、トンボとオフィス街が、野山の草花とマイホームが、豊かに共存しているような都市。そんな都市を私たちは『やわらかい都市』と呼びたい。自然のやわらかさと先端技術のやわらかさを共に吸収したその都市では、人々の心ははごく自然に安らぎに満ち、その生活は素敵にスリリングだ。『やわらかい都市』とは、20世紀の私たちに残された最大の課題であり、夢である。物理・機械モデルから、むしろ生体システムモデルへ。今都市は、やわらかく動きはじめた。」
24ページ「セブンあれこれ」…7にまつわる様々な話
25ページ「おしゃれも賢くなってきた。」…イッセイスカイラインの新作「ザ・ジャケット」の紹介
34~35ページ「すべてを受け入れてしまうフリーサイズの街。都市のやわらかさがこのジャケットを創った。イッセイスカイライン、'85秋の新作はやわらかい『ザ・ジャケット』。今日、都市資源を着る。」
36~37ページ・新型スカイラインの発表展示会の告知
38ページ・発表展示会の記念品について
裏表紙「プリンス臨時増刊号 昭和60年8月20日発行 ~中略~ 定価百円」