大阪ブリキ玩具資料室の復刻版「鉄人28号NO1」です。野村トーイが昭和30年代に販売していたブリキを、大阪ブリキが平成元年(1989年)に当時の姿そのままに復刻生産したものになります。復刻版を発売した経緯については株式会社熊谷本店の

「会社概要(http://retorosoko.com/info/corpo.inf.html)」

に掲載された

「資料リンク3(http://retorosoko.com/info/nikkei_tetsujin.jpg)」

の新聞記事に詳しく書かれていますのでご覧ください。

 

 

鉄人28号No.1 [OT-01B]ブルーメタリック色(1989年)

新聞記事によると発売された当時の定価は30,000円だったそうです。色はブルーメタリックの他にシルバーメタリックやブラウンもありました。

 

※2020/8/8 追記

大阪ブリキが発売した鉄人28号No.1についての資料が見つかったので追記しておきます。

 

COMプランニング社「なつかしいブリキ玩具の鉄人28号」(1996年発行)より

“「平成の鉄人」の異名を取り、500個の限定販売のシルバーメタリック色の鉄人は、同年5月の発売を前に予約が殺到し、すべて売り切れてしまった。その2ヵ月後、ブルー(750個)とブラウン(500個)、さらに、10月に足元が炎の模様をしたブラウン(250個)を発売。いずれも、数ヵ月で完売となった。4種類で2000個生産。定価は各3万円。”

 

シリアルナンバーがスタンプされた説明書や巻き鍵などが付属

 

説明書の解説によると、パッケージのイラストは今回の企画に合わせて横山光輝先生が新たに描き起こしたものだそうです。

 

高さ約20cm

 

鼻はゴム製

 

ゼンマイを巻くと左右の足を摺り足のように動かして進みます。

 

足裏のゴムローラー

 

背面

 

大阪ブリキのマーク

 

 

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鉄人28号No.1-7周年モデル [OT-09S]シルバー色(1995年)

こちらは大阪ブリキのThe TIN AGE collection 7周年を記念して発売されたNo.1です。パッケージだけでなく内部のゼンマイ機構にも違いがあります。発売時の定価は50,000円、ブルーが500個、シルバーは300個の限定販売でした。

 

※2020/8/8 追記

7周年記念のNo.1についても記述があったので追記しておきます。

 

COMプランニング社「なつかしいブリキ玩具の鉄人28号」(1996年発行)より

“鉄人28号のブリキ玩具を復刻してから7年になるのを記念して、当初のNO.1を再販した7周年記念バージョン。メカニズムでは、昭和30年代当時に発売されていた初期モデルと同じアクションを採用。歩行しながら両手を上げる。また、化粧箱も、当時の原画を使い「鉄人28号」のイメージをさらにアップさせた。シルバーとブルーの2色で、800個を生産。定価は5万円。”

 

パッケージは当時の箱をスキャンして製作されているようで、傷みやシワまで印刷されています。

 

印刷された箱のシワ

 

 

7周年モデルと通常モデルの比較

本体の形状は同じ

 

7周年モデルの方は足の動きと腕の動きがリンクしており、両腕を上げ下げしながら前へと進みます。

 

2003年の大阪ブリキ製品カタログより

 

 

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鉄人28号No.1ブリキ手 [OT-16B]ブルー色(2001年)

こちらは野村トーイが昭和41年に発売した改良型No.1を復刻したものです。それまでのNo.1とは手足が異なり、復刻版でも違いが再現されています。定価は50,000円、色はブルーと新色シルバーの2種類で、各色限定500個でした。

 

シリアルナンバーが記載されたIDカードや巻き鍵などが付属

 

IDカード裏面の解説

「昭和35年以来野村トーイより発売された鉄人28号No1はブラウン色を皮切りに36年にはリモコン炎足、37年シルバー色、38年ブルー色と発売が続き41年には腕とあしをカシメ仕上げにしたブリキ手バージョンに改良されて最終モデルとなりました。」

 

箱の側面

 

 

復刻版ブリキ手と復刻版ゴム手の比較

ブリキ板の爪を折り曲げて組み立てていたものが、改良型(左)ではカシメによる組み立てに変わっています。

 

ブリキのプリントも微妙に変わっているようです。

 

ゼンマイを巻いた動作はゴム手の通常モデルと同じ

 

2003年の大阪ブリキ製品カタログより