おしることぜんざい。
似たその二つの甘味は江戸と京で趣きが違うものです。
どちらもお砂糖で甘く煮た小豆の汁に、お餅や白玉を入れたものです。
京ではこし餡で汁気があるものを『おしるこ』、つぶ餡で汁気のあるものを『ぜんざい』と呼びます。
対する江戸では汁気のあるもの全般を『おしるこ』、汁気のないものにお餅を添えたものを『ぜんざい』と呼びます。
また江戸ではつぶ餡のおしるこを『田舎しるこ』、こし餡のおしるこを『御膳しるこ』と区別します。
私はこし餡もつぶ餡も両方好きですが、『おしるこ』としてなら食べごたえのあるつぶ餡の『田舎しるこ』が好きです。
と言うことを昨年の日記にも書いていました(笑)
小豆は金時豆と違い、その小さな粒の中に渋い『えぐ味』を持っています。
『渋抜き』をしなくては独特のえぐ味が残ったままになります。
なので通常は煮汁を捨てる『茹でこぼし』をします。
しかし小豆の名人となると、小豆の煮汁を捨てずとも上手く煮上げることが出来るそうなのです。
私は二回も茹でこぼしをしてもえぐ味が残ったのに…。
なんだかずるい。