春迎え | 千歳日記

千歳日記

この先にある未来を…

たとえどんな未来でも私は見届けてみせる

最後まで…必ず

立春を過ぎ、暦の上では春を迎えました。

今日の風は冷たいものの陽射しは暖かかったです。

あまりの暖かさに源さんが用事を済ませている間、少しうたた寝をしてしまいました。

「雪村くん…雪村くん…」

「…すぅ」

「うたた寝をしていると風邪をひくよ」

「うーん…はっ!?源さん?」

「気持ち良く寝ていたのに、起こして悪いね」

「わっ…私寝てましたか?」

「それはそれは気持ち良さそうだったよ」

恥…。

土方さんに同行している時だったら、確実に怒鳴り起こされているところでした(汗)





屯所の近くに来た私は上を見上げます。

そこにはきっと…

「源さん!見てください。白木蓮の蕾が少し膨らんでいます」


「あぁ、春だねぇ」

「春ですね」

もうすぐ浅葱色の空の下に、真っ白な花が咲き誇ります。