この世の終わり 新しい世界の始まり | 千歳日記

千歳日記

この先にある未来を…

たとえどんな未来でも私は見届けてみせる

最後まで…必ず

あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。



たまにしか開かなくなってしまった日記ですが、言葉が続く限り続けて行こうと思います。





昨日は何時もの喧騒と静寂の中、年末と言うより『この世の終わり』みたいなものを感じていました。

なんだか明日に続くといった感覚がない、不思議な気持ちでいました。

「この世の終わりですか?ふふふっ…面白い事をいいますね」

そう言って笑いながら、陽の落ちた薄暗い縁側に座る私の隣に、山南さんは腰を下ろしました。

「あははっ…縁起でもないですよね」

「終わりの後は、必ず始まりがあります。それは君も良く知っていますね?もし本当にこの世が終わるのなら…雪村くん、それは明日は新しい世界の始まり日なのではないでしょうか?」

「新しい…世界ですか」

「どんな世界になるかは君次第です。幸が多い一年になると良いですね」

「山南さん、ありがとうございます。不安で凝り固まっていた気持ちが、すっと軽くなりました。あの…」

「はい?なんでしょうか?」

山南さんにとっても良い一年なりますように…羅刹化し、何時力を使い果たしで砂のように消えてしまうかもしれない山南さんに、その言葉をかけることは出来ませんでした。

「言葉とは言い様ですね。私はまだまだ勉強不足です。あっ…少しばかりですが、明日はお正月らしい食事をお持ちしますね。お話しを聞いていただいたお礼です」

「それは楽しみですね。期待していますよ」





そして迎えた新年一日目。

近くの神社に初詣に出かけてきました。

参拝を済ませ、引いたおみくじは…中吉でした。

慌て騒ぐなと書いてあり…何時もの自分に当てはめて苦笑い。

神様は全てお見通しのようです(笑)


雪にたえ 風をしのぎてうめの花 よにめでらるゝ その香りかな

おみくじに書いてあった歌です。

梅が春らしく、気に入ってしまいました。





皆様も良い一年になりますように。